WRC2017/09/04

マトンの右腕ナワレキ、シトロエン離脱へ

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングでスポーティングディレクターを務めてきたマレク・ナワレキは、ラリー・ドイッチュランドをもってチームを離れることを明らかにした。

 シトロエンがWTCCプロジェクトをスタートした2013年、当時、カスタマー・レーシングマネージャーだったナワレキは、チーム代表のイヴ・マトンが不在の際にWRCの現場で指揮を奮うことになり、以降、4年に渡ってマトンの右腕を務めてきた。

 シトロエンを辞める理由について、ナワレキは、現在のチームがおかれる不振とは関係なく、以前から検討してきたことだと説明している。

「ラリー・ドイッチュランドが私にとってシトロエン・レーシングでスポーティングディレクターを務める最後のラリーとなった」とナワレキはポーランドメディアのV10ポーランドのインタビューで語っている。

「この決定についてはシーズンが始まる前からその可能性について考えていたものだが、シーズン中に決意をすることになった。新しいチャレンジをしたいということを含めていくつかの理由はある。シーズン序盤は、このような変更を行うのは適した時期ではなかった。我々はWRCに復帰したばかりで、新しいプロジェクトでは多くの責務や決定が求められていた。シトロエンを離れたくない気持ちはあったが、この任務を9月をもって引き渡し、ベルサイユのファクトリーを離れることにした」

「今年の年末までにFIAにおける新しい業務に就くことになるだろう。彼らと話し合いをしているが、レース部門における責任を担うことになり、特にWEC(世界耐久選手権)については現場から関わることになるだろう。これは私がプジョーの(プロトタイプレーシングの)公式プログラムを担当していた2010年と2011年にプジョースポールで働いたことに由来するものだ。これはこれまでとはまったく違った挑戦であり、まったく別の仕事になる」