WRC2019/05/10

ミケルセン、初開催チリのシェイクダウン一番時計

(c)Hyundai

(c)Toyota

 2019年世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・チリのシェイクダウンが木曜日に行われ、ヒュンダイ・モータースポーツのアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が4分46.4秒のトップタイムをマーク、1秒差でトヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が続くことになった。

 WRC初開催となるラリー・チリのシェイクダウンは、サービスが置かれるコンセプシオン市のタルカワノから10kmほど離れた6.45kmのピナレス・ステージで朝10時から始まることになった。前夜の雨によってまるでウェールズ・ラリーGBのようなマディな路面コンディションのなか、1回目の走行ではセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)が4分52.3秒のトップタイム、これにティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が続き、選手権をリードする二人が好タイムを刻むことになった。

 ウェットでマディなセクションもあるものの、ラリーカーの走行によってコーナーの湿った泥ははじき飛ばされ、次第に明るく乾いたグラベルが露出したクリーンなラインも現れることになる。3回目まで連続して走行したヌーヴィルは4分49秒の暫定トップタイムをマークしてシェイクダウンを切り上げたが、2回目の走行のあとサービスに戻ってセットアップを調整した多くのドライバーが昼近くになってさらにドライが進んだステージでタイムを伸ばすことになり、ミケルセンが3回目の走行でヌーヴィルのタイムを2.6秒上回り、シェイクダウンの一番時計を記録することになった。

 2回目の走行の時点では6番手とタイムが奮わなかったタナクもミケルセンから1秒差の2番手にタイムを伸ばし、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がさらに0.2秒差で続き、トヨタが2-3位を占め、ヌーヴィルは4番手にとどまることになった。

 最多となる5回の走行を行ったエルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)は5番手、2回目の走行でトップタイムを出したあと3回目の走行を行って早々にシェイクダウンを切り上げたクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)は6番手、オジエも同様に7番手タイムにとどまっている。

 また、1回目の走行では11.9秒遅れの10番手タイムにとどまったセバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)も5回の走行を行いトップから4.5秒差の8番手タイムまで挽回している。

 ラリー・チリはこのあと木曜日の夜、コンセプシオンの独立広場で行われるセレモニアル・スタートで開幕、競技は金曜日の朝8時(日本時間21時)からコンセプシオン南部のエル・ピナール・ステージで始まる予定だ。

■シェイクダウンタイム
1. A.ミケルセン 4分46.4秒
2. O.タナク4分47.4秒
3. J-M.ラトバラ 4分47.6秒
4. T.ヌーヴィル 4分49.0秒
5. E.エヴァンス 4分50.1秒
6. K.ミーク 4分50.3秒
7. S.オジエ 4分50.4秒
8. S.ローブ4分50.9秒
9. T.スニネン 4分51.8秒
10. E.ラッピ 4分51.9秒