WORLDWIDE2016/11/28

ルフェーブルとモロー、復帰戦を飾れず

(c) Stephane Lefebvre

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 8月のラリー・ドイッチュラントのアクシデントでケガを負って以来、3カ月ぶりにコンビを再結成したステファン・ルフェーブルとギャバン・モローの2人は、先週末のフランス・ラリー選手権ラリー・デュ・ヴァレーにシトロエンDS3 WRCで参戦、首位を快走したものの、二日目にメカニカルトラブルでリタイアとなった。

 マッシフ・デ・マウレ山脈で開催されるラリー・デュ・ヴァレーは、25日金曜日にスタート、ルフェーブルは初日の3つのステージを終えて、ケヴィン・アッブリング(ヒュンダイi20 R5)に7.7秒差をつけてラリーをリードすることになった。

 ルフェーブルは二日目も連続して2つのステージでベストタイムを叩きだしてスタートしたものの、SS6でドライブシャフトの問題により首位をアッブリングに譲ったあと、SS7でコースオフ、リヤタイヤを失ってリタイアすることになった。

 その後、アッブリングは、地元戦で2度目の勝利を狙うデビッド・サラノン(フォード・フィエスタRS WRC)と激しく首位を争うことになったものの、サラノンがこの日の最終ステージでコースオフすることになる。

 アッブリングは、地元のヨアン・ボナート(シトロエンDS3 R5)に対して16.5秒差をつけて最終日をトップでスタート、その差を59.4秒へと広げて、2011年のヤリ-マティ・ラトバラ以来となるフランス出身ドライバー以外のウィナーとなった。

 2位にはボナート、3位にはシュルヴァン・ミシェル(シュコダ・ファビアR5)が入ることになった。

 また、ラリー・デュ・ヴァレーはジル・パニッツィとフランソワ・デルクールという二人の元プジョーワークスのドライバーの参戦に沸くことになった。ヒストリックマシンともいえるフォード・エスコートRSコスワース4x4で出場してデルクールは12位につけていたものの、二日目にメカニカルトラブルでリタイアとなったが、19年ぶりに本格的なラリーに復帰したパニッツィ(プジョー208T16 R5)は11位でスタートしたあと、じょじょにペースをアップ、二日目には5位まで挽回する。彼は土曜日に父親を失った悲しみのなかで最終日をスタート、4位でフィニッシュしている。

 ルフェーブルは最終日にラリー2で復帰、来年のラリー・モンテカルロにむけていくつかのセッティングなどを試しながら2つのステージでベストタイムを奪って124位で完走を果たしている。