WRC2018/04/29

ロケット・タナク、トヨタでの初勝利へ一気に加速

(c)Toyota

 一度点火したロケットは止まらない。トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオット・タナクは、ラリー・アルゼンチンの土曜日、今季の通算ベストタイム獲得記録を28に伸ばし、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラがトヨタで記録したベストタイムの回数に並ぶとともに、チームに移籍後、初の勝利にむけて一気に加速した。

 タナクは、土曜日も朝からベストタイムで発進、最後の40kmのクチージャ・ネヴァダ〜リオ・ピントのステージこそ右フロントダンパーの不調からペースを落としたものの、この日行われた6つのロングステージのうち5ステージでベストタイムを奪い、2位につけるティエリー・ヌーヴィルとの差を46.5秒に拡大してフィニッシュすることになった。

 タナクは、自身3度目となる勝利をすでに確信している。

「昨日は限界まで攻め切ったが、今日はそれほど激しくアタックすることはせずにコントロールした走りを続けたつもりなんだ。それでも良いタイムを記録することができた」とタナクは語った。

「すべてが本当に上手く行っている。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じているし、特に今日のステージのような高速で流れるようなコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思う。霧が晴れた午後のステージでは心からヤリスの走りを楽しむことができた」

「明日のエル・コンドルとミナ・クラベロのステージはとてもタフな道が続き、今日のステージとは大きく異なるので、慎重な姿勢を忘れずに臨む必要がある。でも自信はあるよ」