WRC2021/10/13

ロヴァンペラ、スペイン参戦許可が下りる

(c)Toyota

 ラリー・フィンランドのアクシデントで腰を痛めたカッレ・ロヴァンペラは、今週開催されるラリーRACCラリー・デ・エスパーニャへの出場に問題はないとの見解を示した。

 ラリー・フィンランドの週末に21歳の誕生日を迎えたロヴァンペラだが、母国ラウンドでのバースデーウィンという期待に反してペースに苦しみ、土曜日のSS10パタヨキ・ステージでコースオフ、コーナーの外側に積まれた土砂の山に衝突して腰を痛めている。

 ロヴァンペラはラリー・フィンランドの最終日、上位につけるチームメイトのエルフィン・エヴァンスやセバスチャン・オジエがトラブルに見舞われた場合にチームの選手権のためのバックアップとして復帰したものの、衝撃のさらに腰を痛めないようペースを大幅に落として走行して完走を果たしている。

 ロヴァンペラは数日間の休養のあと、先週末にスペインで行われたチームテストにも参加しており、トヨタの広報担当者は最終戦に向けて問題ないことを確認した。

 ロヴァンペラは、WRカーでスペインに挑むのは初めてだが、まるでサーキットのようなスムースなスペインのターマックのファンだと語っている。

「スペインはWRC2で過去に2回出場したことがあるが(2018年にはWRC2で優勝)、ターマック路面を走行する日の方が好きだったので、今回完全なターマックのラリーとして行われるのは僕にとってはポジティブなことだ」

「スペインのターマックは本当に速くて流れるようだ。他のターマックラリーとは少し違う。どちらかというとサーキットに近い道なので、正確なドライビングが求められるが、うまくいったときは本当に楽しいだろう。(前回ターマックを走った)ベルギーのイープルとはステージのキャラクターがかなり違うが、ターマック仕様のクルマに良いフィーリングを感じていたので、今回のスペインでもそれを再現し、自分たちとチームのために良い結果を残したい」