WRC2019/01/23

ローブ、モンテカルロは単純ではない

(c)Hyundai

 セバスチャン・ローブは過去ラリー・モンテカルロで7勝しているが、ヒュンダイi20クーペWRCで初めて臨む今年のラリーはまったく予想ができないチャレンジになるだろうと語った。

 ダカールから帰ったローブは、ダニエル・エレナとともに土曜日の夕方から主にスノーとウェットのコンディションでのテストを行い、日曜日には高速ステージとバンピーなタイトコーナーが連続するセクションで初めてヒュンダイの挙動を確かめている。

 初めてi20クーペWRCのテストを行ったローブは、このマシンに失望していないと印象を語ったが、非常に複雑なモンテカルロでどこまでリズムを出せるのかまだ確信をもてていないようだ。

「モンテカルロはそもそも複雑だ。けっして単純なラリーではなく、僕がペースノートをもっており、知っているのはチュリニの10kmだけだ。真新しいマシンだと、新しいラリーに臨むのはそもそも容易ではなく、それはさらに悪いことだ。だが、ヒュンダイは全般的にはかなりいいフィーリングだった」とローブは語った。

「(ヒュンダイは)以前のチームのマシンとは少し違っているが、レーシングな部分もやや少なく、僕には親しみやすく感じた。クルマの一般的な動きは非常に似ているね。だが、小さなことに慣れる必要がある。例えばステアリングへの反応とかね。そして基本的なセットアップについては、他のドライバーとは違って、僕にとってオーバーステアだったので、クルマを安定させようとしていくつかわずかな変更を試みた」

「シトロエンはアンダーステアの傾向があったが、リヤのグリップはしっかりとしていて効果的だった。僕はリヤが不安定にならないのが好きなんだ。(ヒュンダイでは)あまり解決策を見つけられずに少し限界を超えそうだったが、このマシンならもっと行けるように感じている。限られた時間とコンディションではあったが、マシンを試すことができたように思うし、あとはいいリズムを見つけて、できるだけ速いペースで行けることを願うよ。単純ではないだろうけどね」