RallyCross2018/12/06

ローブ、誰もラリークロスのTV中継を観ていない

(c)Peugeot

 セバスチャン・ローブは、来季も世界ラリークロス選手権に出場するためにプジョー208WRXを確保しようと努力しているものの、選手権の将来が不透明であることからそれが難しくなっていると明かした。

 プジョーが世界ラリークロス選手権から撤退したことで、ローブは自身のセバスチャン・ローブ・レーシングとして参戦を継続させる道を探ってきたが、まだ解決までは至ってないようだ。

 ローブは、EVマシンによる選手権へ移行する計画が2021年に遅れたことがプジョーの撤退を招いたとするとともに、TV中継などのプロモーションが弱いため、マニュファクチャラーにとってはエキサイティングになっていないとプロモーターへの不満を述べた。

「選手権の電気自動車化の遅れが、プジョーを撤退させた。これはプジョーにとって大問題だったし、今の僕にとっても大問題だ」とローブは語った。

「ラリークロスはマニュファクチャラーにとってそれほど高額な予算が必要になるわけではなく、TVやショーとしても観客にとって魅力的なスポーツだが、プロモーションが決定的に弱い。フォーミュラEはショーとしてはラリークロスほど良くないにもかかわらず、良いプロモーションを持っているので、マニュファクチャラーにとってはエキサイティングになっている」

「フランスでは実際、ラリークロスはほとんどTV放映されず、人々はそれについて知らない。僕は空港や街中で会った人に、『元気ですか? リタイア後の生活を楽しんでますか? そろそろドライビングが恋しくなったのでは?』と声を掛けられる」

「僕は『今も世界ラリークロスで競っているんだ・・・』と話すが、彼らはこれについて何も知らない。我々がコミュニケーションを改善する必要があることは確かだ。僕としては、ラリークロスをもっと人々の話題とする必要がある。僕たちは宣伝が必要だ」