APRC2017/04/12

ヴェイビーがシュコダからAPRCフル参戦へ

(c)Even Management

 ノルウェーのオーレ・クリスチャン・ヴェイビーはシュコダ・モータースポーツから今季のアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)全戦に出場する。

 20歳のクリスチャン・ヴェイビーはコドライバーのスティグ・ルーノ・シャーモエナとともに先週末に行われたツール・ド・コルスでWRC2カテゴリーの5位となっており、今後はサルディニア、フィンランド、スペイン、ウェールズGBへの参戦を行いながら、4月28〜30日にニュージーランドで行われるラリー・オブ・ワンガレイからAPRC 6戦全戦に出場する。

「本当にすばらしいよ。これはWRCのトップチームで走るという僕の目標にむけた大きな一歩だよ。ふり返ってみると、15歳のときにクロスカートを始めてからここまでとても早かった。このような冒険のチャンスを受けられることは本当に大きな意味をもつ。とにかく最高にクールだよ」とヴェイビーは語った。

 彼のマネージメントを担当するイーブン・マネジメントからはこれまで、ポントゥス・ティデマンド、エサペッカ・ラッピがシュコダ・モータースポーツのドライバーとしてAPRCに参戦しており、そこでさらなるチャンスを掴んだことをヴェイビーはよくわかっている。

 ティデマンドは2015年にAPRCで5勝を挙げてタイトルを獲得、今季もシュコダからWRC2へ挑戦している。ラッピもAPRCで3勝を挙げて、シーズン2位になったあと、2014年にERCチャンピオンに輝いており、現在はトヨタからのWRC参戦を待つばかりだ。

「シュコダ・モータースポーツと契約できたことは将来、WRCで走るうえでもまたとないチャンスだ。僕はほかのドライバーがそうなるのを何度も見てきたので、ここでいい結果を出すことが重要になる」

 ヴェイビーは、ラリー・スウェーデンにおいてWRC2カテゴリーで3位になったことがシュコダの支援を受けられる決め手になったと語った。

「シュコダが僕のキャリアをずっと支えてきてくれたことはわかっている。スウェーデンのWRCラウンドで3位となったことで、APRC参戦が決まったんだ。スウェーデンでのパフォーマンスが契約において重要な役割を果たした。だから、あの結果は僕にとってとても重要なものだったんだ」

 ヴェイビーは、ティデマンドからAPRCのグラベルラウンドが独特だという話を聞いていると語った。

「APRCはほかのイベントと比較できないということはポントゥスによく聞いている。写真やビデオを見たことはあるが、とてもエキゾチックになりそうだね」とヴェイビー。

「僕の住むノルウェーとは時差も大きいし、調整するのが大変だろう。それを頭に置いて、私はラリーの前に楽しい時を過ごして、それに慣れるようにするよ。ノルウェーとニュージーランドという極端な時差を経験していないので、これも大きな挑戦になるだろうね」

 ヴェイビーのチームメイトは昨年のAPRC王者のガウラブ・ギルとなり、彼はまずはチームにタイトルを持ち帰ることが自身の重要な任務だと語った。

「APRCはガウラブ・ギルとの2台体制となる。彼はチャンピオンシップのトップドライバーで、チャンピオンのために戦う可能性が高い。僕は、まずはすべてのラリーを走り切り、シュコダにチーム選手権のポイントを持ち帰ることが重要な仕事になる」