WRC2021/10/13

最終戦ACIラリー・モンツァのコースが発表

(c)Toyota

 11月18日から21日にかけて開催される今季の世界ラリー選手権の最終戦、フォーラムエイトACIラリー・モンツァが16SS/254.46kmのアイテナリーを発表した。

 ラリー・ジャパンの代替えイベントとして2年連続でWRC最終戦として行われるACIラリー・モンツァは、今年もモンツァのアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ(モンツァ・サーキット)のサーキット内のコースとともにベルガモ北部の山岳エリアのスペシャルステージを組み合わせたサーキット+ラリーステージのミックスイベントとして行われる。

 昨年は木曜日のオープニングSS、そして金曜日と最終日の日曜日はモンツァ・サーキットのステージで、土曜日のみがベルガモ北部の一般道のステージだったが、2021年は金曜日と土曜日の午前中はサーキットを離れてベルガマスク・アルプスの麓のステージを走り、金曜日と土曜日の午後、そして最終日の日曜日はGPコースやバンクをもつ旧オーバルコースやサーキット施設内の道路などを組み合わせていくつかのバリエーションをもたせたステージを走ることになる。

 ACIラリー・モンツァは11月18日(木)の日没後となる18時過ぎから始まるシェイクダウンでラリーウィークがスタートする。4.21kmのコースをもつシェイクダウンのスタート地点はクルヴァ・アルボレート(旧パラボリカ・コーナー)の広場と発表されている。今年の夏、モンツァ・サーキットは有名なパラボリカ・コーナーの名称をイタリア出身の伝説的なF1ドライバーのミケーレ・アルボレートに敬意を表して変更している。

 11月19日(金)は、朝7時31分にスタートするジェローサ(11.09km)から始まる。ジェローサは昨年、エルフィン・エヴァンスが雪が積もったコーナーでコースアウトして初タイトルを失ったいわく付きのステージだ。続いて同じく昨年と同じコスタ・ヴァッレ・イマーニャ(22.17km)を走る。さらにノーサービスのままこの2ステージを連続して走ったあと、モンツァ・サーキットでの40分間のデイサービスが行われる。午後はモンツァ・サーキットとその周辺施設のコースを使用したジュニア(14.97km)のコースを2回走行したあと、ナイトステージとして行われるグランプリ(10.21km)で締めくくる7SS/106.67kmの1日となる。サーキットのステージでは1ステージごとに15分間のフレキシ・サービスが認められ、最終サービスは45分間となる。

 11月20日(土)もふたたび朝のステージはベルガモ北部の山岳ステージに設定されており、新しいサン・フェルモ(14.45km)と昨年と同じセルヴィーノ(25.06km)の2ステージをノーサービスで連続して走行したあと、前日同様にモンツァ・サーキットでのデイサービスが行われる。午後も前日同様にサーキットと施設内が舞台となり、ロッジア(14.85km)の2回の走行が15分間のフレキシ・サービスを間に挟んで行われる。2回目のロッジアはナイトステージとなる。6SS/108.72kmの1日となる。

 最終日の11月21日(日)に行われるスペシャルステージはすべてスピードの神殿を舞台としたものとなり、金曜日の夜に行われたグランプリ・ステージの走行のあと昨年の最終日と同じくセッラーリオ(14.43km)2回の走行が計画されており、2回目のセッラーリオがこの週末とシーズンを締めくくるパワーステージとしてライブ中継される。最終日も1ステージごとに15分間のフレキシ・サービスを間に挟んでステージが行われる。

 ACIラリー・モンツァのエントリーは10月12日からスタートしており、11月6日に締め切られる。主催者は今年のイベントには最大100台のラリーカーが出場できると発表している。