FIAとWRCプロモーターは、世界ラリー選手権のRally1ハイブリッド新時代における安全な観戦を呼びかけるメッセージをファンに向けて発信している。
2022年からWRCのトップカテゴリーに採用されたRally1カーには高電圧のハイブリッドユニットが搭載されており、これまでカーナンバーが表示されていたドアの位置に、赤い色の「HY」マークを掲げて識別している。
競技者はすでに電動パワー導入に焦点をあてたeセーフティ・トレーニングから学ぶことになったが、FIAとWRCプロモーターは2022年シーズンに開催される13戦のすべてのラウンドの前にステージサイドで観戦するファンに学んでもらうべくキャンペーンを行っている。
ハイブリッドマシンのフロントガラス上部および両サイドのクオーターガラスには安全ライトが設置されている。通常の走行状態ではグリーンが点灯しており、アクシデントが発生した場合でもグリーンに点灯している場合はマシンに触れても安全であることを意味している。
もし安全ライトがレッドに点滅し、警告音が鳴っている場合は、そのマシンは安全ではないことを意味しており、安全ライトが消えて、点灯していない時も、安全ではない可能性があるため、コースオフしようとしたマシンの安全確認ができないうちにみだりに触れないようにしてほしいとFIAは注意を呼びかけている。
FIAセーフティ・ディレクターのティム・マリオンは、FIAとWRCプロモーター、そして各イベント主催者が協力し、イベント開催前と開催中にソーシャルメディア、ウェブサイト、従来のメディアで安全に関するメッセージの掲載を行うと語った。
「重要なメッセージは、ファンに新しいRally1カーのグリーンライトを確認してもらうというものだ」とFIAセーフティ・ディレクターのティム・マリオンは話している。
「ずべてのRally1カーは今、ハイブリッド電気パワートレインが搭載されている。これに伴ってイベントを観戦しているファンには、クルマに高圧電流が流れることによるクラッシュや別のタイプの事故に新たな注意事項が生じることになる。グリーンのランプのみ、マシンに触れることを示しているということを忘れないでほしい」