ここ数年、ラリー・モンテカルロは暖かい週末に行われてきたが、最近にないほどの複雑なコンディションになることが予想される。
日曜日から3日間にわたって行われたレッキではいくつかのコーナーにアイスパッチは残るものの、コースにはまったく新雪が降ってない、ドライコンディションだったようだ。しかし、このあとラリーウィークには雨または雪の予報がでているため、路面変化に油断できない週末になることは間違いなさそうだ。
モンテは天候の急変なラリーでも知られており、雨や雪がどのようなタイミングで降るのかどうかはステージがスタートするまでわからないことも多い。地中海の湿った空気をアルプス上空の寒気が引っぱり込むと、それまで完全なドライだったチュリニ峠でさえあっという間に雪が積もることで知られている。
山間部では冷え込むと報じられており、雨が凍って路面を覆うことになり、とくにナイトステージや早朝のステージではブラックアイスとドライのターマックでのグリップレベルの変化に注意することが必要となる。ドライのブラインドコーナーを抜けた先の次のコーナーがブラックアイスになっていることはよくある話だ。そのためモンテではタイヤチョイスとともにアイスノートクルーたちの精度の高い情報がどこよりも重要になり、ときに勝敗を大きく左右することになる。
セバスチャン・オジエのアイスノートクルーは、2022年にシモン・ジャン-ジョセフから担当を引き継いだステファン・ルフェーブルとロリス・パスコーのコンビだ(写真は2023年のもの)。ルフェーブルは、2016年と2017年にシトロエンのファクトリードライバーとして活躍している。
オジエは昨年の最終戦で2026年は最大で10ラウンドに出場すると語っているが、今年もモンテカルロで10勝目を狙って歴史的な10度目の世界タイトルに挑むのだろうか?
オジエは先週末、ギャップで行われたタイトル祝賀イベントでファンに向けて語っている。「いつものように、人々と会い、サインをして、たくさんのセルフィーを撮る、そして少しのショーも交える。最高の組み合わせだと思う。ギャップとアルプスのカラーを、長年にわたってラリーの世界の頂点に届けてきたことを、彼らは誇らしく思ってくれていると思う。だから、これからも長く続けていけたらいいいね」
また、勝田貴元のアイスノートクルーは、ユホ・ハンニネンとヤンネ・フッシのコンビとなり、エルフィン・エヴァンスは父親のグインダフ・エヴァンスとかつて彼自身のコドライバーを務めたこともあるダニエル・バリットという信頼のコンビだ。
長年ティエリー・ヌーヴィルのアイスノートクルーはアレクサンドル・ベンゲはコドライバーを長年務めてきたジュリアン・ヴィアルからアルトゥール・タンゲにスイッチしている。
サミ・パヤリのアイスノートクルーは、同胞のユーソ・ノルドグレンと共に、カッレ・ロヴァンペラをかつて担当していたヤンネ・フェルムがコドライバーを引き継いでいる。
■2026年ラリー・モンテカルロのセーフティクルー
●トヨタGAZOOレーシングWRT
1 セバスチャン・オジエ=ステファン・ルフェーブル/ロリス・パスコー
33 エルフィン・エヴァンス=グインダフ・エヴァンス/ダニエル・バリット
99 オリヴァー・ソルベルグ=ブライアン・ブフィエ/ドニ・ジローデ
18 勝田貴元=ユホ・ハンニネン/ヤンニ・フッシ
5 サミ・パヤリ=ユーソ・ノルグレン/ヤンネ・フェルム
●ヒョンデ・モータースポーツ
11 ティエリー・ヌーヴィル=アレクサンドル・ベンゲ/アートゥル・タンゲ
16 アドリアン・フールモー=パトリック・マゴー/パスカル・モレル
20 ヘイデン・パッドン=テーム・スニネン/ジャック・モートン
●Mスポーツ・フォードWRT
55 ジョシュア・マクアリーン=デズモンド・ヘンリー
95 ジョン・アームストロング =ライアン・チャンピオン
13 グレゴワール・ミュンスター=ステファン・ロネー/ケビン・ブロナー
●ランチア・コルセHF
21 ヨハン・ロッセル=ヨアン・ボナート/バンジャマン・ブールウ
22 ニコライ・グリアジン=ヴァシリー・グリャジン/オレグ・ウペレンコ
●プリントスポーツ
25 山本雄紀=ナイオール・マクシーア/ディレク・ブラニガン