シトロエン・レーシングに加入したセバスチャン・オジエがテストを開始した木曜日、C3 WRCのボディからアブダビのロゴが突然、消されることになった。
チームは火曜日からエサペッカ・ラッピとともにポルトガルで来季にむけたテストを開始、木曜日にはオジエにステアリングを委ねてアルモドヴァルのグラベルステージでテストをスタートした。だが、午後になって走り始めたC3 WRCのノーズ、ボンネット、ボディサイドにあったアブダビのロゴはテープで覆い隠されていた。
オジエの加入に伴いレッドブルがシトロエンのスポンサーになった場合には、アブダビが離脱する可能性があると以前から囁かれていた。チームディレクターのピエール・ブダールは、フランスメディアのエキップのインタビューに応えて、2013年からチームの重要な支援者だったアブダビがサポートを休止した事実を認めた。
「(アブダビの)トップがWRCにおける実績を評価するためにひと休みすることを決定したのだ」とブダールは説明した。
アブダビの離脱は、オジエとラッピの体制には影響がないものと見られているが、3台目のマシンが用意された場合にはセバスチャン・ローブの限定的な参戦がふたたび実現すると期待されていたが、これでそれも厳しい状況となった。
「新しいことがなければ2019年には2台体制になるだろう」とブダールは認めている。