オリヴァー・ソルベルグは、7月2〜3日にスウェーデンのホリエスで開催されるヨーロッパ・ラリークロス選手権第2戦のユーロRX1レースで2年ぶりにラリークロスのスタートを切ることになった。
世界ラリークロス選手権のトップカテゴリーは今季からフル電動マシンのRX1eクラスに移行したため、ユーロRXのRX1は今シーズン、ヨーロッパにおける内燃機関ラリークロスの最上位クラスとなる。
ソルベルグは、ピーター・ヘドストロムが運営するヘドロムス・モータースポーツのヒュンダイi20をドライブし、世界ラリークロスの開幕戦でもある「マジック・ウィークエンド」で併催されるユーロRX1レースに出場する。このi20はヘドストロム・モータースポーツが製作、PSRXの技術陣が開発作業に協力しており、フランスのピポ・モータースがエンジンリフレッシュ作業を行っている。
「本当に楽しくなりそうだ」とソルベルグは語った。「PSRXで培ったフィロソフィーに基づき、i20の細部にわたって多くの作業を行ったので、ピーターと彼のチームがヒョンデへの経験があるのでこれらがレースにとても良いものになるだろう」
世界ラリークロス選手権で2度王座に輝いたペター・ソルベルグを父にもつオリヴァーは、彼自身もノルウェーで開催されたラリーXノルディックで2017年に2位に入り、2018年には同シリーズでチャンピオンに輝くなど、ラリークロスでキャリアを積んでいる。
ソルベルグはその後、ラリープログラムに集中することになったが、2年前にホリエスで行われた「マジック・ウィークエンド」の一戦として行われたラリーXノルディックにシトロエンDS3で参戦し、ヨハン・クリストファーソンとロビン・ラーソンに次ぐ3位表彰台を獲得したことがある。
ヘドロムス・モータースポーツのチームボス、ピーター・ヘッドストレムは、PSRXからラリークロスマシンの開発に関する重要な知識を得ることができたと述べている。
「オリヴァーはヘリエスのヒョンデにぴったりのドライバーだと思い、電話したら彼はすぐに飛びついてきた。そして、ペターのおかげで彼らのチームのメカニックとともに、マシンの開発をまた大きく前進させることができた」