ラリー・モンテカルロのWRC2では、DGスポルトのステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 Rally2)が金曜日の終盤でのプッシュもあり、僅差でリードを奪っている。
ルフェーブルは前日から首位に立っていたエリック・カミリー(シトロエンC3 Rally2)から24.5秒差でスタートしているが、カミリーが朝のループでコースオフし、フロント・サスペンションを破損してリタイアすると、アンドレア・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)に続く2番手に浮上している。
元シトロエンのファクトリードライバーだったルフェーブルは、ヴァル・ド・シャルヴァーニュ〜アントロヴォーの1回目の走行でミケルセンのアドバンテージを14.5秒を縮めると、同ステージのリピート走行となった最終ステージでライバルをさらに8秒上回る走行を見せた。
この最後の最後での追い上げによって、ルフェーブルはトップに立ち、ミケルセンを1.4秒リードしてモナコのサービスパークに戻っている。
「こういうトリッキーなコンディションは大好きなんだ、僕のホームコンディションのようだよ」と、ベルギーの国境に近いフランスで生まれたルフェーブルは嬉しそうに語っている。
「最終ステージでは少々リスクを冒したけど、こうしてフィニッシュできたのは良かった。このリズムで一日を終えることができて本当に嬉しい」と彼は付け加えている。
ミケルセンはポジションを落としたことを悔しがっていたが、グラベルクルーとのコミュニケーションのミスがあったことがタイムロスに影響したことを伝えている。
「ペースノートには氷が多いという情報があったけど、結局は全然なかったのに、いろんなところで何度もブレーキをかけ過ぎてしまうことになった」と彼は説明している。
ヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)木曜日のナイトステージの後にC3のセットアップを修正してから走りがずっと良くなっている。ミケルセンには17.7秒及ばなかったが、ミケルセンと同じくトークスポーツWRTから参戦するマルコ・ブラチア(シュコダ・ファビアRally2)に49.8秒差をつけている。
また、ブラチアはWRC2ジュニア選手権をリードしており、エリック・ツアイス(フォード・フィエスタRally2)が安定したペースを保ち、ブラチアから32.9秒後方でフィニッシュしている。31秒差で23歳のグレゴワール・ムンステル(ヒュンダイi20 N Rally2)が続いている。
いっぽう、Rally3カーによる選手権となったWRC3は、チェコのヤン・チェルニー(フォード・フィエスタRally3)が引き続きリードしており、ジュニアWRCチャンピオンのサミ・パヤリ(フォード・フィエスタRally3)が26.7秒差で続いている。