APRC2016/12/06

ギル、史上初めて全勝のAPRC王者に輝く

(c)Skoda

 アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)の最終戦として12月3〜5日に開催されたコーヒーデイ・ラリー・インドでガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が母国戦で優勝を飾り、史上初めて全戦全勝のAPRCチャンピオンを地元のファンとともに祝うことになった。

 ギルは前日、最大のライバルだったチームメイトのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)がSS4で立ち木にヒットしてリタイアになったあとは独走となり、最終日もノートラブルで首位をキープ、シーズンを6戦全勝で締めくくり、数千人のファンが待つゴールに凱旋を果たした。

「これはインドで達成されたというだけでなく、ここチクマガルールで達成できたことで疑いなく僕のキャリアにとってもっとも満足できる勝利となった」と地元出身のギルは語った。「5戦5勝でここの戦いを迎え、私には大きな期待とプレッシャーがあった。ラリーは非常に困難で狭くてツイスティな何百ものコーナーがあるため技術が要求されたよ。もっとも重要なのは、私の勝利と記録がインドにおいてモータースポーツをより人気にして、メーカーやスポンサーを引き付けるようになることを願っているよ」

 クライムは日曜日のSS4で見舞われたアクシデントについて次のように説明した。

「クレストを越えた先の左コーナーにオーバースピードで入ったと思う。僕らは外側にあった石の壁にクラッシュしてしまったんだ。残念だけど、これがモータースポーツだよ」

 インド初参戦のマイケル・ヤング(スバル・インプレッサWRX STI)がエンジンのパワー不足やパワーステアリングの問題に悩まされながらも11分22秒遅れのAPRC 2位でフィニッシュ、選手権でもクライムにつづいて3位になっている。

 また、二日目のパンクにより大きな遅れを喫しながらもサンジェイ・タクル(スバル・インプレッサWRX STI)が地元戦で表彰台を獲得。炭山裕也(スバルWRX STI)は日曜日のSS7で総合2位を走行中にブレーキトラブルに見舞われてクラッシュ、最終日にラリー2で復帰して4位でフィニッシュしている。