WORLDWIDE2023/04/03

グリアジン、クワトロ・リバー・ラリーに優勝

(c) Quattro River Rally Karlovac

 4月1〜2日にクロアチアで開催されたクワトロ・リバー・ラリー・カルロヴァツにおいてニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRS Rally2)がガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRS Rally2)を破って優勝を飾ることになった。

 クワトロ・リバー・ラリーは、ザグレブの南50kmほどに位置するカルロヴァツをベースとしており、2週間後に行われるWRCクロアチア・ラリーの土曜日のルートにきわめて近いターマックコースで行われた。本番に向けたこれ以上ない準備の機会となるだけに、トークスポーツWRTからはグリアジンとともに2週間前のラリー・メキシコでWRC2優勝を果たしたグリーンスミスをこのローカルイベントに参戦している。

 グリアジンは1月のラリー・モンテカルロではトップでゴールを迎えたものの、ラリー後に過度なコーナーカットがあったとして5秒のタイムペナルティを受けて優勝を逃したほか、前戦ラリー・メキシコではアクシデントでリタイアしただけに、彼は土曜日のナイトステージから次戦のクロアチアに向けて気合いを入れてスタートすることになった。

 しかし、グリアジンはSS2でジャンプスタート、初日はグリーンスミスが5.7秒をリードすることになった。それでもグリアジンは最終日、SS5からSS8まで4連続でベストタイムを刻んで一気に逆転、さらにSS9からSS12まで制して最終的にグリーンスミスに22.8秒差をつけて優勝を果たしている。

 グリーンスミスは、レギュラーコドライバーのヨナス・アンダーソンが休暇で不在のため、元コドライバーのクリス・パターソンがサイドシートに復帰しての参戦となった。彼は、シュコダでのターマック戦初出場のためグリアジンのペースには及ばなかったが、日曜日の朝、1つのステージではベストタイムを奪ったほか、ほかのステージではグリアジンに次ぐ2番手タイムで終えた。