WORLDWIDE2023/04/12

グロンホルムとラウティアイネンが再びラリーへ

(c)Toyota

 2度のワールドチャンピオンに輝いたマーカス・グロンホルムは、5月に北イタリアで開催されるミシカルカー・ラリーでスバル・インプレッサWRC08を駆り、4年ぶりの競技復帰を果たす。そのサイドシートに座るのは、彼と2度の王座を共にしたティモ・ラウティアイネンだ。

「神話となったマシンのラリー」という名前を冠したイベント、ミシカルカーズ・ラリーは、1994年のグループAマシンから2021年までの旧世代WRカーのための新しいイベントとして5月24日から27日にかけてイタリア北部のヴァルツィで初開催される。そのイベントのアドバイサーには、元ヒョンデ・モータースポーツのチーム代表であるアンドレア・アダモが就任している。

 グロンホルムとラウティアイネンは、2010年のラリー・スウェーデンを最後にWRCから引退しているが、2019年のスウェーデンにトヨタ・ヤリスWRCで一度だけコンビを復活させて出場しており、今回のミシカルカーズ・ラリーはそれ以来の4年ぶりのラリーとなる。

 グロンホルムは、彼が率いるGRXチームがヒョンデi20WRCをベースにしたラリークロスマシンで世界ラリークロス選手権に参戦していた当時からアダモと親しい関係にある。彼は、このようなオファーがアダモからあったことを喜んでいるとイタリア・メディアの「ラリッシモ」に答えている。

「アンドレア(・アダモ)からこのようなオファーがあったのは本当に嬉しかった。ドライブするのは本当に久しぶりのことだ」とグロンホルムは語っている。

「僕にとって優先されるのは楽しむことで、それ以上ではないんだ! みんなが僕から大きな結果や大きなプッシュを期待しないでほしい。街中やステージにはたくさんのファンがいるだろうし、ただ、ドライブとこのイベントの雰囲気を楽しみたいんだ。ティモ(・ラウティアイネン)も楽しみにしており、きっと素晴らしいイベントになるはずだ」

 アダモは、フィンランドのレジェンドをイベントに招待できたことに感激している。

「何より、マーカスはもうあまりレースをしなかったからね。だから、彼が参加するのは本当に特別なことなんだ。彼はいつも素晴らしいショーマンだったし、きっとまた楽しい話で盛り上げてくれるだろう」