WRC2018/10/17

シトロエン、ラッピの加入を発表

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 シトロエン・レーシングは、エサペッカ・ラッピが新たにチームに加入してセバスチャン・オジエのチームを組むことを発表した。シトロエン・レーシングは、若いドライバーの才能を信じてラリーのトップに立つというチームの伝統に従ってラッピの起用を決めたと説明している。

 ラッピは2012年にフィンランド国内選手権の全7戦で優勝してタイトルを獲得したあと、2014年にERCチャンピオン、2016年にWRC2チャンピオンを獲得して着実にステップを果たしてきた。トヨタに加入した2017年のラリー・フィンランドではWRカー参戦わずか4戦目して早くも母国で初優勝を達成している。今年も、サルディニア、ドイツ、ウェールズで3位でフィニッシュして現在選手権の4位につけており、すべての路面において高いパフォーマンスを示している。

 シトロエン・レーシング代表のピエール・ブダールは、5度のチャンピオンに輝いているオジエとともに将来のチャンピオンとして期待されるラッピという新体制で迎える新シーズンへの抱負を述べている。

「来年は非常に競争力のある2人のドライバーと契約したいと思ってきたので、エサペッカの加入がしたことは本当に素晴らしいニュースだ!」とブダールは語った。

「若手を起用することは長きにわたってシトロエンのDNAとがっちりと一致するもので、エサペッカはまさに理想的なドライバーだ。才能があり、意志が強く、集中力がある。彼はセバスチャンのチームメイトとしても完全であり、また驚くべきコンビになるはずだ。彼にはまだ成長できると感じているので、チームは彼のさらなる成長を手助けできるはずだ」

 ラッピは親しんだチームを離れることになったが、シトロエンとともに新たなチャレンジを開始することが待ちきれないようだ。

「シトロエンに加わり、将来、セバスチャンのチームメイトになることは心からうれしいよ」とラッピは語った。

「僕にとって成長を続けていくんは素晴らしい機会だと思う。昨年はヤリ-マティ・ラトバラから、そして今年はオイット・タナクからたくさんのことを学んできた。そして今度はセブからインスピレーションを受ければ、もっと良いドライバーになるために必要なものはすべて揃うことになる! マシンとともにチームには大きなポテンシャルがあると思うし、WRCでの長い歴史と経験がある。ピエール(・ブダール)が自分を起用したいという気持ちを明白に伝えてくれていたことも僕が決断した理由になった。素晴らしいチャレンジになるはずだ。ともに優勝を目指してがんばるつもりだ」