WRC2017/12/14

シュコダ、WRCトップカテゴリーの復帰を検討か

(c)Skoda

 シュコダが、新しいモータースポーツセンターをチェコに建設したことから、近い将来に世界ラリー選手権のトップカテゴリーへ復帰するかもしれないとの期待感が浮上している。

 シュコダ・モータースポーツは今週火曜日、チェコの本社において来季の新チームのプレゼンテーションを行い、カッレ・ロヴァンペラ、ユーソ・ノールドグレン、オーレ・クリスチャン・ヴェイビーという期待の若手ドライバーとの契約を発表している。このときの記者会見でももう一つ注目されたのは、2018年1月からムラダボレスラフの本社敷地内に新しいモータースポーツのヘッドクオーターとファクトリーが稼働するという内容だった。

 シュコダCEOのベルンハルト・マイヤーは、WRC2のタイトルとともに14カ国の国内選手権の王者獲得を讃えるとともに、この勢いを将来につなぐことを宣言した。

「シュコダが自動車メーカーとしてスタートしてから116年、モータースポーツはシュコダのDNAだった」とマイヤーCEOは語った。「2017年はシュコダの歴史においてモータースポーツが、もっとも成功したシーズンだった。来春には新しいモータースポーツセンターが誕生する。私たちは今、この伝統を未来に導くつもりであり、それは会社の強い意志となっている」

 新しいファクトリー建設の狙いがどこにあるのか、まだ定かではないが、シュコダ・モータースポーツのディレクター、ミヒャール・フラバネクはシュコダがWRCのトップカテゴリーに復帰する可能性があるかどうかを聞かれて、いま現在、WRCプロジェクトは存在しないが興味をあることを認めている。

「我々はいま、WRC2にとても満足しているが、もちろんトップクラスで我々自身の力を証明したい。しかし、そのようなプロジェクトの準備には2年かかる」

 フォルクスワーゲンは新しいポロGTI R5の開発においてシュコダ・モータースポーツの技術的な協力を活用したと述べており、シュコダのWRカープロジェクトにGOサインがでれば、VW撤退によって悲運のマシンとなったポロR WRC2017がシュコダのWRカーの姿を借りて早い時期に参戦するかもしれないとの期待も広まっている。