WRC2021/04/05

ジルスール、ヌーヴィルと決別後、初ラリーに

(c)Hyundai

 1月のラリー・モンテカルロ直前にティエリー・ヌーヴィルと突然決別したニコラ・ジルスールは、来週末のラリー・サンレモでラリーに復帰する。

 ジルスールは2011年にプジョーからインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジに参戦して以来、ヌーヴィルのコドライバーを務めてきたが、2021年シーズンの世界ラリー選手権の条件で合意に到らず、二人は開幕戦の数日前にコンビを解消することになった。

 ヌーヴィルは、最終的にマルテイン・ウィダーゲを新しいコドライバーに迎えシーズンをスタート、ヌーヴィルはフランス語、ウィダーゲはフラマン語(オランダ語)を話すことからノートの聴き取りに問題を抱えてはいるものの、モンテカルロとアークティック・ラリー・フィンランドではともに3位でフィニッシュ、2人は選手権で2位につけている。

 ジルスールは、ヌーヴィルと別れたことにより、10年以上ぶりにフルタイムのドライブができなくなったが、ラリー・サンレモで、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆るアントワン-ポール・サントーニとのコンビでラリーに復帰する。

 皮肉なことに、ジルスールとヌーヴィルは2011年に207 S2000で一緒にラリー・サンレモを制覇しており、ヌーヴィルとウィダーゲもチームメイトのオイット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤと共にヒュンダイi20クーペWRCで今週末のサンレモに参戦する。

「4月10日から11日に開催されるラリー・サンレモに、才能あふれるコルシカ人ドライバーのサントーニとともにVWポロGTI R5で参戦することを発表できてうれしい」と、ジルスールはソーシャルメディアに書き込んだ。

「これは、ティエリー・ヌーヴィルとのコラボレーションが不当に中断された後、僕が再びこの世界に飛び込む機会となるだろう。この数週間は、モータースポーツにおける自分の将来を前向きに考え、僕に向けられた無数の応援と励ましに慰められつつ、どんなチャンスにも対応できるように体調を整えてきた」

「だからこそ、僕はこのテストの出発を熱意と決意を持って迎えている。いつものようにね」

 サントーニとジルスールは、47台のRally2カーがスタートするという、非常に競争の激しいサンレモに挑むことになる。その中には、ヒュンダイのワークスドライバーであるクレイグ・ブリーンとオリヴァー・ソルベルグも含まれている。