WRC2025/01/14

セスクス、MスポーツのプーマRally1で6戦に参戦へ

(c)M-Sport

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 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、マルティンシュ・セスクスがフォード・プーマRally1のシートに復帰して2025年の世界ラリー選手権の6ラウンドに参戦することを発表した。

 25歳のセスクスは、2024年シーズンのラリー・ポーランドでノンハイブリッドながらRally1デビューを果たし、一時、2位を走ったあと最終的に5位でフィニッシュしてファンを驚かせている。さらにフルハイブリッド仕様のプーマRally1で出場した母国のラリー・ラトビアではSS3でキャリア初のベストタイムを奪っただけでなく、ワールドチャンピオンたちと一歩も引かぬパフォーマンスをみせて、最終ステージで駆動系のトラブルに見舞われなければ3位の表彰台も可能だった。

 昨年、MスポーツのプーマRally1で3戦に出場したセスクスは、2025年には2月のラリー・スウェーデンでチームに復帰してRally1カーでのシーズンを開始したあと、ラリー・デ・ポルトガル、ラリー・イタリア・サルディニア、アクロポリス・ラリー・ギリシャ、ラリー・エストニア、ラリー・フィンランドに出場する。彼の参戦は、オーストラリアを拠点とするテクノロジー企業であるセーフティカルチャーが支援することで実現することになった。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームの代表、リチャード・ミレナーは次のように述べている。

「マルティンシュは昨シーズン、非常に短い期間で多くの新しいファンを獲得したと思う。そして今、この2つのパフォーマンスのおかげで、今年は6つのイベントプログラムを見つけることができたと考えると、素晴らしいことだ。もちろん、彼自身のスポンサーとセーフティカルチャーのサポートがなければ、今年は実現できなかっただろう。また、昨シーズンのイベントの予算を調達してくれた WRC プロモーターにも感謝したい。こうしたすべてのサポートの集大成が、今日の彼の成果につながったのだ」

「今年、マルティンシュとレナーズ(・フランシス)が何を達成できるか、本当に楽しみだ。チリでは、すべてが順風満帆ではないことを思い知らされたが、彼が示したスピード、そして彼の決意と性格は、2025 年のラインナップに素晴らしい追加要素となることを私は知っている」

 セーフティカルチャーの創設者、ルーク・アニアーは次のように語っている。 「マルティンシュは天性の才能を持っている。彼の運転には X ファクターがあり、スポーツに対する彼のアプローチは新鮮だ。彼は世界最高の選手に勝てるペースを持っていることを証明しているので、2025年に彼が再びトップレベルで活躍するのを見るのは楽しみだ。」

 セスクスは次のように語っている。 「今年もMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームとのコラボレーションを継続できることを大変嬉しく思う。昨年のRally1デビューでMスポーツとセーフティカルチャーの両社から信頼を得られたことを本当に光栄に思う。さらに、ラトビアの長年のスポンサーと新しいスポンサーの両方が私たちの取り組みを支援することに心から関心を示してくれたことは、非常に感激している! 」

「この機会は、WRCにおけるRally1クラスでの旅をさらに進める大きなモチベーションを与えてくれた。2025年シーズンを見据えて、多くの新しい課題が待ち受けているが、これまで以上にやる気に満ち、学ぶ準備ができている。2025年のWRCシーズンの半分を戦うチャンスは、今後何年にも向けて貴重な経験をもたらしてくれるだろう」

「僕たちの目標は、プーマRally1でのもう1つのイベント、サウジアラビアでのラリーを現在の参戦リストに加えることだ。そのため、僕らはこの目標を実現するために必要な資金援助を確保するためにシーズンを通して積極的に取り組んでいきたい」