JAPAN2021/11/15

セントラル・ラリー2021で勝田範彦が優勝

(c)RALLY-X mobile

 フォーラムエイト・ラリー・ジャパン2021が11月13-14日の2日間にわたって愛知県の豊田スタジアムを拠点に行われ、トヨタGAZOOレーシングの勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)がオープニングステージから一度も首位を譲ることなく、追いすがる新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)を突き放して優勝を飾ることになった。

 WRCラリー・ジャパン2021は残念ながら新型ウイルスの感染拡大によってキャンセル決定を下すことになったものの、青空の広がった豊田スタジアムのサービスパークでは開催の日を待ち焦がれた多くのファンと観客に押し寄せ、愛知県と岐阜県にまたがるWRCのルートの短縮バージョンでの開催となったセントラル・ラリーのスタートを見守った。

 SS1のヌカタ・フォレスト・ショート1(9.36km)でのベストタイムで勝田が先行、SS3までの3ステージを連続して制し、2番手タイムを並べる新井大輝に7秒差をつけることになった。新井大輝はSS4オカザキ・シティ(1.44km)、SS5ヌカタ・フォレスト・ショート2での連続ベストタイムで5.3秒差までその差を縮めるも、勝田がSS6レイク・ミカワコ・ショート2(10.11km)でこの日4つめのベストタイムを奪い、7.7秒をリードしてラリーを折り返すことになった。

 最終日の日曜は岐阜県恵那市に設定されたSS8エナシティ・ショート1(13.16km)でスタート、新井大輝のベストタイムで始まることになった。新井はSS9アサヒ・コウゲン1(3.84km)でも連続してベストタイムを重ねて5.7秒差まで迫ることになったが、勝田は午後のループではSS10イナブダム・ショート2(2.73km)、SS11エナシティ・ショート2、SS12アサヒ・コウゲン2の3ステージすべてでベストタイムを奪い、新井に10.9秒差をつけてR-1クラスでの勝利を飾ることになった。

 新井大輝はヨーロッパで負ったケガの治療に専念したため、全日本では優勝のないシーズンだったが、軽量バージョンのVABとともに復活の日がそこまで迫っていることをセントラル・ラリーのパフォーマンスで証明している。

 3位には福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)、4位には柳澤宏至/保井隆宏(シュコダ・ファビアR5)が続いている。

 R-2クラスはヘイッキ・コヴァライネン/北川紗衣(トヨタ86 CS-R3)が優勝を飾り、CVTのトヨタ・ヤリスRSを駆る大倉 聡/豊田耕司がR-3クラスを制している。