WRC2016/11/10

ソルベルグ、母国の後輩ミケルセンにエール

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 ペター・ソルベルグは、フォルクスワーゲンの撤退によって突然シートを失ったアンドレアス・ミケルセンにエールを贈り、彼ならすぐにシートを見つけられるだろうと語った。

 ソルベルグ自身も、2008年にスバルが突然、WRCから撤退してシートをなくした経験をもっている。ソルベルグは当時を振り返り、同じノルウェー出身のミケルセンにできるだけ早く状況を知ってどうすべきか把握するようにとアドバイスを送った。

「アンドレアスにとっては地獄のような気分だろう! しかし、彼は早急に現在の状況を知る必要がある。出来る限り早くね! 各チームには十分すぎるほどの空きはある。 このような状況は極めて特殊だ。あれほどフォルクスワーゲンのために尽力したのに、突然、職を失うのだからね。それは最悪なことだ」

「僕も同じような経験をしてきたけど、スバルが去ることになった時、社長はわざわざ自家用機で日本からモナコまで飛んできて、僕に個人的に会い来てくれた。実際にシートの数は限られているけど、アンドレアスは最高なドライバーのひとりだ。新しいシートを見つけることができるまでそんなにかからないだろう」

 ソルベルグは世界ラリー選手権で素晴らしい記録を残したフォルクスワーゲンを賞賛した。

「フォルクスワーゲンが成し遂げたことは、すべてが信じられないことばかりだった。このスポーツで彼らが達成してきたこと、本当にたくさんのラリー、選手権タイトルを勝ち取ってきたのは、ただただすごいとしかいいようがない。そして今、あと数週間に迫ったシーズンの最終戦で彼らは去り、歴史にその名を残すことになる。彼らにとっても当然残念なことだろうが、彼らが残したその記録は誰もがいつまでも忘れることはないだろう。これまでランチアや他の一流チームでさえ、フォルクスワーゲンと(セバスチャン・)オジエほど選手権を圧倒することはなかったからね」