WRC2024/02/17

ソルベルグ、母国戦WRC2で圧巻のリード

(c)RedBull Content Pool

(c)RedBull Content Pool

(c)Toyota

 トークスポーツWRTのオリヴァー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、彼のホームイベントとなる世界ラリー選手権スウェーデン・ラウンドにおいて『夢のような1日』となった金曜日を終え、30秒近いリードを築いてWRC2で首位に立ち、総合順位でも3位につけている。

 木曜日夜に行われたウーメオ・スプリント・ステージを制してトップに立ったソルベルグは、後続に3.0秒差をつけて金曜日のSS2をスタートする。

 この#42ブラットビー・ステージのフィニッシュで、アンダーステアが発生していることを報告してはいるものの、ソルベルグはサミ・パヤリ(トヨタGRヤリスRally2)を2.1秒差で抑えてカテゴリーでのアドバンテージを6.2秒差に伸ばしている。

 さらにソルベルグはSS3とSS4でもWRC2勢最速タイムを記録、パヤリに19.7秒差をつけてウーメオのミッドデイサービスに戻っている。

 午後になってさらに激しい雪となり、フロントランナーたちがグリップに苦しむなかSS5ではゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリスRally2)が初めてのWRC総合でのステージ最速を記録、ソルベルグの連続ステージウィンは途絶えるが、彼のリードが脅かされることはなかった。ソルベルグはSS7ではハンドブレーキのトラブルでジャンクションをミスし、一瞬自信を失う場面があったものの、トップタイムをマーク、続くSS8も制している。

「Rally2のクルマで総合3位というのはすごいことだし、しかも僕のホームラリーでそれってちょっと夢のようで、すごく嬉しい」とソルベルグは語っている。「でもいちばんの目標はWRC2の勝利であり、僕たちはかなりの差でリードしている、だから今日は満足しているよ」

 SS6でもWRC2のベストタイムを記録しているリンナマエは、ソルベルグから29.4秒差の2位につけており、WRC2チャレンジャー・カテゴリーのトップにつけている。朝のループで2位につけていたパヤリはSS5のスタートでエンジンをストールさせてしまい3位に後退、リンナマエの速さの前にじわじわと引き離され、15.7秒後方でこの日を終えている。

2023年WRC3王者のローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)が4位、2022年フィンランド・タイトルを獲得し、ヨーロッパ・ラリー選手権フロントランナーでのあるミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリスRally2)が5位とヤリス勢が続き、6位にラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が入っている。

 また、トヨタGAZOOレーシング・チャレンジプログラムの2期生である山本雄紀(トヨタGRヤリスRally2)はWRC2デビュー戦で7位につけており、ソルベルグの幼なじみで、昨年7月にスウェーデンで開催されたBAUHAUSロイヤル・ラリー・オブ・スカンジナビアのジュニアERCウィナーのイサク・ライエルセン(シュコダ・ファビアRS Rally2)が8位で続いている。

 ターボの問題が発生しているエミル・リンドホルム(ヒョンデi20 N Rally2)は9位となっている。トップ10を締めくくるのがポーランドのベテランドライバー、ミハウ・ソウォボフ(シュコダ・ファビアRS Rally2)で、WRCマスターズカップでも首位に立っている。

 ヤン・ソランス(トヨタGRヤリスRally2)は8位まで順位を上げているが、金曜日の午後に技術的な問題により離脱している。