WRC2020/10/20

タナク、サウス・ベルギー・ラリーに参戦へ

(c)Hyundai

 ベルギー・ラリー選手権の主催者は、今週末に行われる次戦のサウス・ベルギー・ラリーにヒュンダイ・モータースポーツのオイット・タナクがヒュンダイi20クーペWRCで出場することを発表した。

 ヒュンダイは、10月24-25日にフランス国境に近い南ベルギーのヴレス・シュル・スモワで行われるサウス・ベルギー・ラリーにはすでクレイグ・ブリーンが出場し、11月19-22日にベルギーで初開催の世界ラリー選手権ラウンドとなるイープル・ラリーにむけた準備としてターマック・ステージにおけるi20クーペWRCのさらなる経験を積む計画であることを発表していた。

 世界選手権の多くのトップドライバーがそうであるようにタナクもこれまでベルギーでのラリーを走った経験がないことから、新たにサウス・ベルギー・ラリーの参戦がプログラムに追加されたものと考えられている。

 サウス・ベルギー・ラリーは、152.28kmの長い距離のルートを提供できるという利点があるものの、イープルからは200km以上離れたフランスの国境に近い場所で開催されるため、ステージがどこまでイープルのキャラクターを再現しているものなのかはっきりはしていない。

 これに対して、トヨタGAZOOレーシングWRTがプレイベントのテストとして選んだ10月25日に行われるヘミキューダ・ラリーは、わずか88.76kmと短いイベントではあるものの、イープル・ラリーの舞台からは30kmあまりと非常に近く、田園地帯の農道を舞台にしたターマックステージの特徴や北海沿岸の変わりやすい天候などが酷似していると言われている。

 なお、地元情報筋によれば、イープル・ラリーで11回の優勝経験をもつフレディ・ロイクスがタナクのグラベルノートクルーを務める可能性があり、二人は今週末のサウス・ベルギー・ラリーから協力関係をスタートするという。