WRC2019/10/27

タナク、スペイン最終日に初王座を決めるか?

(c)Toyota

 ラリー・デ・エスパーニャの土曜日を終えて3位につけたトヨタのオイット・タナクは、明日にも悲願のワールドチャンピオンに輝く可能性が高まった。

 今季6勝を挙げているタナクは30ポイントをリードしてスペインを終えることができればこの週末にタイトルを決めることができる。首位のティエリー・ヌーヴィルが明日優勝を飾ってもタナクがこのまま3位でフィニッシュした場合、パワーステージでヌーヴィルがタナクに2ポイント以上上回ることができなかったときにはタナクのタイトルが決定する。

 また、タナクが3.1秒差のアドバンテージを築いているダニエル・ソルドを逆転して明日2位でフィニッシュした場合には、ヌーヴィルがタイトル決着を次戦にもちこむためにはパワーステージを制して5ポイント獲得する必要があり、タナクが1ポイントでもボーナスを獲得した瞬間にタナクの初タイトルが決まることになる。

 現在8位につけるセバスチャン・オジエにも逆転タイトルの可能性は残されているが、タナクがリタイアして、さらにパワーステージでのボーナスポイントが必要になる。

「今はかなりリラックスできている。今朝起きてプッシュし始めたときは、まったく良いリズムを掴めなかったが、それはこのようなプレッシャーがかかる状況に、慣れていないことも理由のひとつだったかもしれない。しかし午後は気持ちをリセットし、リズムを改善することができた。明日のステージはかなり難しい。最初のステージはこのラリーで最も遅いステージで、かなりツイスティだ。そしてパワーステージは新しくてかなり高速だ。長い1日になるが、この重要な仕事を最後までやり遂げなければならない」とタナクは語っている。