WRC2017/11/21

タナク、2年連続ドライバー・オブ・ザ・イヤーに

(c)wrc.com

 Mスポーツ・ワールドラリーチームのオット・タナクは、月曜日の夜にシドニーで行われた2017年シーズン表彰式のWRCガーラにおいて2年連続の「WRCドライバー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

 ラリー・オーストラリアの翌日、ラリーが開催されたニューサウスウェールズ州の州都シドニーに、シーズンを戦ったトップドライバー、コドライバー、チームのボス、選手権の主催者代表を含むおよそ250名のゲストが出席、この10年で最も刺激的で予測不可能だったシーズンの主役たちを祝うことになった。

 世界ラリー選手権の公式ウェブサイトwrc.comは、今年もファン投票によってWRCドライバーズ・オブ・ザ・イヤー賞など9つのカテゴリーの受賞者を選出、WRCガーラにおいてアワードのトロフィーが贈られている。

 タナクは今季、ラリー・イタリア・サルディニアで初優勝を飾り、ラリー・ドイッチュランドにおいてターマックラウンドでの初優勝を獲得してドライバーズ選手権の3位に輝き、Mスポーツ・ワールドラリーチームのマニュファクチャラー選手権タイトル獲得に貢献することになった。

 また、今季からタナクとのコンビをスタートしたマルティン・ヤルヴェオヤが「WRCコドライバー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。

 また、プライベートチームでありながらも、セバスチャン・オジエのドライバー・タイトル、ジュリアン・イングラシアのコドライバー・タイトル、10年ぶりのマニュファクチャラー選手権タイトルを獲得、3冠を独占したMスポーツ・ワールドラリーチームが「チーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

 MスポーツとタナクのフィエスタWRCのカラーリングはファンからもっとも支持を集め、「リバリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

 最終戦のラリー・オーストラリアで今季最多となる4勝を飾り、最終的にドライバーズ選手権2位に輝いたティエリー・ヌーヴィルは、ラリー・アルゼンチンの最終ステージのエル・コンドルにおいてWRC史上3番目となる0.7秒という僅差でのウィナーに輝いたことが評価されて、「フィート(離れ技)賞」を受賞したほか、今季最多となる56回のベストタイムを獲得して「最多ステージ勝利」をダブルで受賞している。

 クリス・ミークのラリー・メキシコにおける勝利は、最終ライブTVパワーステージのゴールからわずか750mの地点でコースオフ、駐車場に迷いこみながらもぎりぎりで優勝を飾ったシーンが、「マジック・モーメント賞」を獲得した。

 ラリー・デ・ポルトガルの有名なファフェのジャンプでのハラハラさせる跳躍をみせたエサペッカ・ラッピが「ジャンプ・オブ・ザ・イヤー」を受賞、ドローンによる空撮映像の部門では、アルゼンチンの最終ステージで橋に接触しながら駆け抜けたエルフィン・エヴァンスのドラマチックな走りが、「エアリアル賞」を受賞している。

 ほかにも「フォトグラフ・オブ・ザ・イヤー」にフランソワ・ボーダン、「ニュース・アイテム・オブ・ザ・イヤー」にエリック・ベリガード、「wrc.comソーシャルメディア・スター・オブ・ザ・イヤー」にヘイデン・パッドンが選ばれた。