Raid2022/01/02

ダカール開幕、アル-アッティーヤがリード

(c)ASO/DPPI

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 ダカール・ラリー2022は、1月1日にジェッダ〜ハイル間のプロローグで開幕、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRダカールハイラックス)がトップタイムをマーク、12秒差でカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron)が続いている。

 ダカール・ラリーは、2022年から新たにスタートしたFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)の開幕戦ということもあり、ハイルで行われたスタートにはFIA新会長に選ばれたモハメド・ビン・スレイエムも立ち会っており、409台がプロローグステージへと向かっている。

 このプロローグでトップ10に入ったマシンは、2日に北部のハイル市を周回する333kmで争われる第1ステージのセカンドパートのスタート順を自由に決めることができるため、87台のT1クラスのマシンもスタート時からタイムアタックを行うことになった。

 3度の優勝経験をもつトヨタのアル-アッティーヤが同じく3勝しているサインツに12秒の差をつけてトップタイムでフィニッシュ、新しいGRダカールハイラックスながら自身42回目のステージ勝利でダカールをリードすることになった。

 フル電動パワートレーンのRS Q e-tronを駆ったサインツに続き、ブライアン・バラグワナス(センチュリー・バギー)がアル-アティヤのチームメイトであるヘンク・ラテガン(トヨタGRダカールハイラックス)とともに36秒差の3番手タイムで続き、さらに1秒差の5番手にはBRXハンターを駆るセバスチャン・ローブが新しいナビゲーターであるファビアン・ルルカンとともにつけている。

 6位にはオーバードライブのトヨタ・ハイラックスを駆る地元のヤジード・アル-ラジ、7番手にはナニ・ローマ(BRXハンター)が続き、昨年末、COVIDの最初の試験での陽性反応のためにサウジアラビア到着が遅れたジニール・ドゥ・ヴィリエ(トヨタGRダカールハイラックス)も無事にスタート許可が下りているが、準備の遅れから初日は8位にとどまっている。

「簡単なスタートではなかった。まだ少し錆びついていて、自分のペースを見つける必要があるが、最初のパフォーマンスには満足している。COVID試験の混乱が影響したけど、クリアな視界を取り戻し、100%の状態に戻るには2、3日かかると思う」とドゥ・ヴィリエは語っている。

 アウディ・スポーツから参戦するステファン・ペテランセルは後方でのスタート順を得るために戦略的なスタートを切ったため初日は14位にとどまっている。RS Q e-tronのデビュー戦で、14回の優勝を誇るペテランセルはこのプロローグステージでは全力攻撃をやめて慎重なスタートを切ることを選んだと語った。

「ステージのスタート時、カウントダウンの時計を見たとき、感慨深いものがありました。今朝の作戦は、本当にゆっくり走って、すべてをチェックし、最初の10台に入らないことだった。今こそノーミスの時だ」。

 アウディのチームメイトであるマティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron)はさらに1つ遅れをとって14位につけている。