ERC2023/08/19

チームMRFタイヤ、2度目のERCチーム王座

(c)RedBull Content Pool

 チームMRFタイヤは、FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)チーム部門の2年連続のタイトルが確定、バルム・チェコ・ラリー・ズリーンのスタート前に祝福されるとなった。

 シモーネ・カンペデッリ、エフレン・ラレーナ、マールティシュ・セスクスの3台体制で2023年ERCに臨んだチームMRFタイヤは、これまでの6戦を終えて210ポイントを獲得、ヘイデン・パッドンの1台体制で出場するBRCレーシングチームを54ポイント引き離しており、シーズンの残り2戦の結果を待たずに今季のチーム部門のタイトルを決めることになった。

 MRFタイヤのERC参戦を率いるチーム代表のヴィヴェック・ポンヌサミは、国際的なモータースポーツの舞台でまた新たな記念すべき偉業を達成したと喜びを語った。

「歴史は作られるものではなく、繰り返されるものであり、MRFタイヤの経営陣、エンジニア、タイヤ技術者、ドライバー、コドライバーに至るまで、チーム全体にとって信じられないほど嬉しく、誇りに思う。

「アンダードッグ(かませ犬)としてヨーロッパに来て、このレベルのコンペティションでパフォーマンスを発揮し、ヨーロッパ・ラリー選手権のチーム部門を連覇できたことは驚異的であり、感無量だ。今週末のラリーはまだ始まっていないが、すでにシャンパンを浴びてとてもいい気分だ」。

 ラリー・ポーランドとラリー・リエパーヤで2度の完全勝利をチームMRFタイヤにもたらしたセスクスは、今季のERCでももっとも飛躍した一人だ。ポンヌサミ代表は、この若いラトビア人ドライバーがインドのタイヤメーカーの成功に貢献していることを称賛した。

「彼は素晴らしい。昨年、彼をチームのドライバーに選んだとき、私は彼がチャンピオンになると言った。彼はすべての資質、個性、ラリーで勝利する能力、そして大きく勝つ能力を持っている」

「私は彼をとても誇りに思うが、同時に、チャンピオンの座を失うことになったが、エフレン・ヤレーナも誇りに思う。彼は素晴らしい仕事をしてくれた。彼はミスター・コンシステントで、私は彼を完全に信頼している。彼のおかげで、また私たちはタイトルを獲得することができた。また、シモーネ・カンペデッリも目標達成に重要な役割を果たしてくれた」