シュコダ・モータースポーツのポントゥス・ティデマンドは、ラリー・メキシコのWRC2でシュコダ・ファビアR5を駆り、全22SS中17SSでステージ勝利を獲得する圧倒的な走りをみせて2年連続で勝利した。
現チャンピオンのティデマンドは、メキシコのグラベルを最初から最後までリードし、2位のガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタR5)に対して6分44.6秒の大差をつけてフィニッシュした。
ティデマンドがステージ勝利を逃したのは、シュコダ・モータースポーツのチームメイトであるカッレ・ロヴァンペラがステージ勝利を獲得した5つのSSだけだったが、ロヴァンペラはマシンのラジエータが壊れて金曜日にリタイアとなっており、表彰台には届かなかった。
「すごく楽しかった。すべてが上手くいき、僕は自分の望んだ通りにマシンを動かすことができた。僕にとって完璧なラリーだった」とティデマンドは語った。
「グリップの難しいタフな挑戦だったが、WRC 2のタイトルを防衛することだけに集中していた。それしかいまの僕らには頭にないよ」
グリーンスミスはクリーンな走行を楽しみ、フォード・フィエスタR5での自身のキャリアの最高位を獲得した。彼は学習を加速するために、異なるセットアップやタイヤコンパウンドをテストする機会を持てたことが、後続集団との差につながった。
3位はチリのドライバー、ペドロ・ヘラー(フォード・フィエスタR5)が手にした。また、ティデマンドより22分以上遅いものの、17歳のボリビア出身のマルキート・ブラチア(フォード・フィエスタR5)が4位でWRCデビューを飾った。
パワーステージ勝利は、ロヴァンペラが獲得した。彼は5位でラリーを終えた。ロヴァンペラから17分遅れで6位を獲得したのは、金曜日の夜にラジエータの破損でリタイアを余儀なくされヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)だった。ニル・ソランス(フォード・フィエスタR5)は初日にオーバーヒートでリタイアしたあとリスタートにより7位でフィニッシュした。