ERC2023/02/25

ティデマンド、MRFタイヤでERCタイトルに挑む

(c)RedBull Content pool

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 スウェーデンのポントゥス・ティデマンドは、MRFタイヤの赤と白のマシンに戻って2023年のFIAヨーロッパ・ラリー選手権に参戦する。

 ティデマンドとインドのタイヤメーカーMRFとのコラボレーションは以前にも実現したことがあり、彼は2015年にチームMRFタイヤのシュコダ・ファビアS2000でアジア-パシフィック・ラリー選手権に参戦、6ラウンド中5ラウンドで勝利してタイトルを獲得している。

 それ以来、ティデマンドは名を上げ続け、シュコダ・モータースポーツから2017年のWRC2に参戦して王座を獲得、2019年にはMスポーツ・フォードからフォード・フィエスタWRCを駆ってWRCのトップカテゴリーに4ラウンドに出場を果たし、ラリーGBでは7位となっている。

 ティデマンドは2020年のWRC2タイトルをマッズ・オストベルグに奪われて以来、ローカル戦にしか出場しておらず、実際、7つのラリーにしか出場していない。しかし今、32歳の彼は、GNモータースポーツがプリペアしたフォード・フィエスタRally2を駆ってMRFディーラー・チームとしてERCへの初挑戦に向けて、その成功を取り戻したいと考えている。

 コドライバーには、昨年のFIAジュニアWRCでロバート・ヴィルベスを優勝に導いたジュリア・チューリンが起用される予定だ。

「MRFタイヤと一緒に戻ってくるのはエキサイティングなことだ」と、ティデマンドは語った。「僕らは2015年から一緒に仕事をしており、本当に素晴らしい思い出を持っている。参戦するのが待ち遠しいよ」

「夢はまだそこにある。競争から少し離れていると、自分がやってきたことをすべて再評価し、何が正しくて何が正しくないかを見る機会になるはずだ。また大きなイベントに戻ってくるのが楽しみだよ」

 来月10日から12日にかけて開催されるERC開幕戦のラリー・セーハス・デ・ファフェでは、クレイグ・ブリーン、エリック・ツァイス、ゲオルグ・リンナマエ、そしてチームMRFタイヤからERC王者のエフレン・ヤレーナ、マーティンシュ・セスクスが参戦する予定となっており、激しい戦いが予想されている。

「全部そうした記事を読んでいるよ」とティデマンドは笑った。「僕たちは、熱戦に突入することになるよ。WRC2並み、いや、WRC2以上の競争になりそうだ」

「ファフェでは良い結果を残せるように頑張るつもりだ。シーズン最初のラリーなので、クリーンなラリーでポイントを獲得することが重要だと思う。それがメインターゲットだ」