WRC2018/05/21

ティデマンドがWRC2ポルトガルで貫禄の勝利

(c)Skoda

 ラリー・デ・ポルトガルは20日に最終日を迎え、WRC2選手権ではシュコダ・モータースポーツのポントゥス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)が今季3勝目を飾り、選手権のリードを大きく拡大することになった。

 ティデマンドは金曜日の2回のパンクによって1分44秒6遅れの5位で土曜日を迎えたが、最初のステージから猛烈な勢いで追撃を開始、ライバルたちの不運にも助けられ、彼は首位に返り咲くとともに1分19秒をリードして最終日を迎えることになった。

 ティデマンドは最終日、ペースをコントロールすることになったが、最終的にリードを2分に広げて圧勝を飾っている。

「金曜日はあまりいい状況ではなかったが、とにかくプッシュしてできるところまで行こうと思ったんだ。土曜日は問題なくいいペースを築いてすべてのステージで勝つことができた。とにかくタイヤにとってもハードな戦いだったため、多くのドライバーたちがミスをした。簡単なラリーではなかったよ」とティデマンドは語った。

 ティデマンドの後方では最終日、ウーカス・ピニオジェック(シュコダ・ファビアR5)とステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 R5)の2位争いも注目されることになった。ともに優勝のチャンスがありながらも、土曜日にパンクによって順位を落とした2人だが、ピニオジェックがペースに優るルフェーブルの猛攻から17秒差逃げ切り、初の表彰台を獲得することになった。

 トヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムの新井大輝(フォード・フィエスタR5)は速さをみせながらもエンジントラブルやパンクで浮き沈みの激しい週末となったが、それでも4位のチャンスを残して最終日をスタート、ピエール-ルイ・ルベー(ヒュンダイi20 R5)を追撃したがブレーキのオーバーヒートによって5位でラリーを終えている。また、勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は金曜日のダブルパンクでのリタイアが悔やまれるが、リスタート後はさらなる経験を積むためにも堅実な走りを自らに課して13位でフィニッシュしている。

 金曜日の朝からラリーをリードしたガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタR5)はステアリングの破損によって土曜日にリタイアすることになったが、最終日にリスタートして2度のトップタイムを奪って失った誇りをわずかに取り戻して8位でフィニッシュしている。