WRC2018/07/27

トヨタ、フィンランドからニューエンジンを投入

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、ラリー・フィンランドからエンジンをアップデート、チームにとってのホームイベントで2年連続勝利を目指す。

 フィンランドから投入されたニューエンジンは、トップエンドのパワーをさらに上げるのではなく、よりドライブがしやすいように、トルクバンドを広くしているという。

 ハルユのステージでトップタイムを奪ってラリーをリードしたオイット・タナクは、明日からの本格的なグラベルのステージにむけてヤリスのセッティングは十分に決まっていると語った。

「新しいエンジンはパワーというよりより広いトルクバンドをもっているので扱いやすくなっているが、それはフィンランドよりもっとテクニカルで低速ステージのイベントではっきりとした差が出ると思う」とタナクは語った。

「フィンランドの最初の市街地ステージは、途中にかなりハイスピードなセクションもあり、とても挑戦し甲斐がある良いステージだったが、明日は、今日と正反対ともいえるステージが我々を待っている」

「フィンランドにむけて長い時間をテストしてきたし、エストニアを走っているので、ヤリスのセッティングは十分に決まっている。シェイクダウンでもラリー本番に向けて準備がすべて整っていることを確認できたよ」

「我々のクルマはこのラリーで高い戦闘力があると思うので、それを最大限引き出して走る必要がある。きっと長く、厳しい戦いになるが、目標はトップに立つことだ」

 今年はルートが変更され、いつもの高速ステージに加えて狭くてテクニカルなセクションも追加されている。トヨタにとっては昨年優勝を飾ったステージとはややキャラクターが変わったが、チーフエンジニアのトム・ファウラーは全体的にはまだまだヤリスにとって有利なステージだと分析している。

「今年のステージはテクニカルでツイスティなセクションも増えたが、それでも大部分は道幅が広く、ハイスピードでジャンプも多い典型的なラリー・フィンランドのステージだ。そのような道に対して我々は自信を持っている。もちろんライバルも進化しており、有利な出走順のドライバーもいるので、明日からの競争はかなり激しくなるはずだ」