WRC2022/07/30

トヨタ、ホームのフィンランドで5連覇を目指す

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、8月4日から7日にかけてフィンランドのユヴァスキュラを中心に開催される世界ラリー選手権第8戦ラリー・フィンランドに、エルフィン・エヴァンス/スコット・マーティン、カッレ・ロヴァンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルムの3台のGRヤリスRally1ハイブリッドで参戦し、チームにとってのホームイベントであるこの超高速グラベルラリーにおける6大会連続優勝と今シーズン6度目の優勝に挑む。

 前戦ラリー・エストニアではロヴァンペラがシーズン5勝目を飾り、エヴァンスは総合2位でフィニッシュ、その結果、ロヴァンペラはドライバー選手権におけるリードを83ポイントに、チームはマニュファクチャラー選手権におけるリードを87ポイントに拡大した。

 それから2週間のインターバルを経て開催されるラリー・フィンランドは、エストニアと同じようにハイスピードなグラベルステージが舞台となる。チームはWRCに復帰した2017年、2018年、2019年と3年連続で優勝。2020年は新型コロナウイルスの影響でラリーが開催されなかったが、イレギュラーな秋季の開催となった昨年もエヴァンスがヤリスWRCで優勝し、チームは4大会連続でホームイベントにおいて勝利を獲得している。

 また、ラッピもチームの一員としてヤリスWRCで出場した2017年にフィンランドで初優勝を経験しており、チームにとって5度目のフィンランドは二人の優勝経験者と選手権リーダーという最強の布陣で挑む。

 また、ラリー・エストニアを粘り強く戦い総合5位でフィニッシュした勝田貴元は、今回もトヨタGAZOOレーシングWRT NG(ネクストジェネレーション)から4台目のGRヤリスRally1ハイブリッドで参戦する。

 チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、ホームイベントにおいてふたたびチームが強力な結果を出せることを確信している。

「ラリー・フィンランドは、チームにとって真のホームイベントであり、特別な意味を持つ一戦だ。エストニアではとてもいい結果を残すことができたが、フィンランドでもその再現を目指すつもりだ」

「フィンランドは、ハイスピードなグラベルラリーであるという点ではエストニアと似ているが、ステージはより自然なジャンプが多く、流れるようなコーナーが多い。そのためドライバーはより楽しんで走ることができるし、世界で一番のステージだと彼らは思っている」

「素晴らしい活躍をしているカッレを応援する人が今年はきっと多いだろうし、その応援がホームイベントでどれだけ大きな力になるのか私は知っている。ただし、カッレだけでなく我々のドライバーは全員フィンランドの道を非常に気に入っているし、速く走ることができる。それでも、ここは予期せぬことが起こり得るので、テストでもしっかりと準備をする必要がある」

 トヨタは金曜日にラッピとともにフィンランドに向けてテストセッションを開始しており、全ドライバーが最後の準備を行う計画だ。