オット・タナクはトヨタGAZOOレーシングへ移籍後間もないにもかかわらず、これまでのシーズンで最多となる18回のベストタイムを記録している。彼は「スピードキング」としてのゆるぎない評価を4月26日から29日にかけて行われるラリー・アルゼンチンで勝利に繋げたいと望んでいる。
エストニア出身のタナクは、チームに移籍後間もないいが、ヤリスWRCにすばやく順応しており、これまでの4戦を終えてチームメイトたちよりもはるかに多くのステージ勝利を獲得してきた。エサペッカ・ラッピは6回、ヤリ-マティ・ラトバラはわずか1回にすぎないなか、タナクは選手権リーダーのセバスチャン・オジエの12回をも上回る18回というベストタイムを叩き出し、まさしく最速の座を誇っている。
タナクは昨年のアルゼンチンでも3位を獲得しており、今季、さらに順位を上げることを熱望している。
サルディニアでのプレテストを終えたタナクは、グラベルにおけるヤリスのフィーリングにさらに自信を深めており、昨年3位でフィニッシュしたアルゼンチンでさらに順位を上げることをしっかりと見据えている。
「サルディニアでのプレイベント・テストを終えて、とても好調だ。道路はテスト中にウェットの状態からドライになり、アルゼンチンの路面も同じくらいラフになる可能性があるので、僕たちはアルゼンチンのテストとして必要な良いコンディションを得たと思う」とタナクは自信をみせた。
「僕たちはマシンに改良を施すことができて、その成果にかなり満足している。他のマシンと比べるのがとても楽しみだよ」
アルゼンチンは昨年、初日の朝から岩だらけの道路が多くの優勝候補の期待を打ち砕くことになったが、今年も同様に序盤にサンタ・ローザ・デ・カラムチータ周辺のステージが設置されているが、タナクは何が待ち受けているかを知っている。
「ラリー・アルゼンチンはこれまでも常に厳しいイベントだった。滑らかで素敵な高速ステージもあれば、かなりテクニカルな道もあり、本当にいろいろなことが待ち受けている」
「またステージはかなりラフになることがあるので、 マシンへの要求も非常に厳しい」と彼は付け加えた。