WRC2018/02/15

ヌーヴィルがシェイクダウンで最速タイム発進

(c)Hyundai

 2018年WRC(世界ラリー選手権)第2戦ラリー・スウェーデンのシェイクダウンが15日木曜日に行われ、ヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が4分17.3秒のトップタイムを奪い、シトロエン・レーシングからの初参戦となるマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)が0.3秒差の2番手タイムで続き、スノーラリーでの速さをアピールすることになった。

 ラリー・スウェーデンのシェイクダウンは昨年と同様に6.86kmのスカッラ・ステージで朝8時に始まることになった。カールスタッドの市内から8kmと近いところにあるスカッラの気温はマイナス1.5度とそれほど寒くなく、明日からの本番のステージよりやや積雪量が少ないようだが、それでも硬く凍結した厚い雪が路面を覆い、文句なしのウィンターコンディションがドライバーたちを歓迎した。

 1回目の走行から好調な走りをみせたのは、ノルウェー選手権の2戦でウィンターコンディションを経験して、このスウェーデンに臨んだオストベルグ。0.9秒差の2番手タイムでヌーヴィルが続くことになった。1回目から安定した速さをみせたヌーヴィルは、3回目の走行でトップタイムを奪い、シェイクダウンの最速ドライバーとなっている。

「クルマの動きもよかったよ。テストのセッティングからリヤのダンパーとロールバーに小さな変更を行ったんだ。最初の走行をいい走りができた。それこそが僕にとっては重要なことだ」とヌーヴィルは語った。

「雪が降るかどうかはわからない。僕の前には多くの速いドライバーがスタートするが、後ろにも経験豊富のドライバーが続いているので、さらに雪になれば、混戦になるかもしれないね。いくつかのステージでは第1目と2回目の走行では大きなタイムの違いがあるかもしれない」

 オストベルグは3回目の走行では4番手タイムにとどまったが、4回目の走行でふたたび速さをみせて2番手タイムでシェイクダウンを終えている。

 選手権リーダーのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は連続して3回の走行を行ったあとセッティングを変更、4回目の走行で5番手から3番手にタイムを上げている。

 クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)は3回目にコースオフによりタイムが伸びなかったが、最終的に5回の走行を行い、4番手にタイムを伸ばしている。

 開幕戦モンテカルロで2位でフィニッシュ、勢いに乗るオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)は2回目の走行でトップタイムを奪ったが、3回目の走行でオフ、最終的には1.4秒差の5番手タイムとなっている。

 アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)は1回目の走行のあとセッティングを硬めに変更、3回目の走行でタナクから0.1秒差の6番手タイムを出している。

 5度目の優勝を狙うヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が7番手、クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)もラトバラから0.1秒遅れの8番手、テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)も9番手にタイムを上げている。

 エルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)は1回目の走行で電気系のトラブルに見舞われたあと修理に1時間あまりかかり、10番手でシェイクダウンを終えている。

 WRカーでのスウェーデン初挑戦のエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は11番手タイム、今季初登場のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップから3秒差の12番手タイムで並んでいる。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. T.ヌーヴィル 4分17.3秒
2. M.オストベルグ4分17.6秒
3. S.オジエ 4分18.1秒
4. K.ミーク 4分18.3秒
5. O.タナク 4分18.7秒
6. A.ミケルセン 4分18.8秒
7. J-M.ラトバラ 4分19.0秒
8. C.ブリーン 4分19.1秒
9. T.スニネン 4分19.2秒
10. E.エヴァンス 4分19.3秒
11. E.ラッピ 4分19.7秒
12. H.パッドン 4分20.3秒