FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)は、オンライン・デジタルゲームによるバーチャルAPRCシリーズの開催を発表した。本来ならばこの週末にAPRC第2戦として開催が予定されていたインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイがバーチャルAPRCとして同じくこの週末に行われることになり、シーズンの開幕を待ち望んできたニュージーランドのヘイデン・パッドンも参戦するという。
今季のAPRCは、4月のオタゴ・ラリーで開幕する予定だったが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって中断を余儀なくされており、いまのところ再開は未定となっている。バーチャルAPRCは、延期になったラウンドの日程を使って開催されることになり、DiRT Rally 2.0プラットフォームを利用するゲーマーなら誰でも参加が可能となる。
ゲーマーは、バーチャルAPRCの各ラウンドに参戦し、総合順位に基づいて毎戦ごとに自動的に計算されたポイントを獲得、最終ラウンドまでのポイント合計で総合王者が決定する。それぞれのオンラインイベントは、最初にスケジュールされたイベントに似たタイムテーブルで運営されることになり、今週末のインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイは金曜日の夜にスタートし、ナイトステージを3回走行、日曜日までの各レグのステージについてそれぞれ与えられたスタート時刻にしたがって走行を行うことになる。
APRCワーキンググループの代表を務めるヴィッキー・チャンドックは、このコンセプトは正式なチャンピオンシップへの刺激的な拡張だと語った。
「バーチャルゲームのイベントにはすでにいかに多くのゲームドライバーが参加しているかというは承知のとおりであり、この競技に国際カテゴリーとしてのステイタスを与えることは非常にエキサイティングなことだ。新しいドライバーにとっては安全な自宅から真のグローバルな競技に参戦する機会となる。トップドライバーの多くがこの世界でも積極的だし、ゲーマーとリアルドライバーの2つがきわめて平等な条件で競い合う素晴らしい機会になるはずだ」
デジタルAPRCのカレンダーは少なくとも5ラウンドが予定されており、それぞれの日付は近いうちに正式に発表される予定となっている。