RallyCross2019/02/01

パッドンがラリークロス転身、GRCヨーロッパ参戦

(c)GRC Europe

 ヒュンダイ・モータースポーツのファクトリードライバーだったヘイデン・パッドンは、2019年シーズンはWRカーからラリークロスマシンにスイッチし、ヨーロッパ初開催となるグローバル・ラリークロス選手権(GRC)のヨーロッパ・シリーズにヒュンダイi30で参戦する。

 GRCは以前はアメリカやカナダなど北米を中心とした選手権だったが、昨年10月に英国のリッデンヒルでヨーロッパ戦として5年ぶりに復活、2019年はヨーロッパの新しいシリーズとして誕生、GRCヨーロッパとしての初めてのシーズンを迎える。

 GRCヨーロッパは、GRCタイタンズとGRCスーパーカーという2つのレースカテゴリーからなり、GRCタイタンズは、2.3リットル+ターボで530馬力を誇るフォード・エコブーストエンジンを搭載したパンテラRX6のワンメイクシャシーで争われ、ボディ外観はエントラントが自由に選ぶことができる。パンテラRX6は、低いコストでハイパフォーマンスのラリークロスマシンとしてMJPレーシングによって開発された。

 GRCヨーロッパの2019年シーズンは11ラウンドで構成され、6月29日にドルーで開催されるフランス・ラウンドから始まり、10月20日にブクステフーデで開催されるドイツ・ラウンドが最終戦となる。

 パッドンは、新しいチャレンジを心待ちにしていると語った。

「僕は長い間ラリーにいたが、ラリークロスは全く新しいものというわけではない。しかし、並走するマシンに慣れなければならないだろう。GRCヨーロッパは新たな挑戦となるが、挑戦が楽しみだ。シーズンを通して参戦し、競争力を発揮したいと思っている。もちろんラリーについても参戦プログラムを予定している」と31歳のNZ出身のパッドンは語った。

「ヘイデンがドライバーズラインナップに加わったことを嬉しく思う。彼は常に私のお気に入りのドライバーのひとりであり、独特なスタイルを持っている。彼を見ているとワクワクするので、彼は間違いなくファンに愛されるだろう」とGRCヨーロッパのCEOを務めるマックス・J.プーハーは語った。彼は以前、MJPレーシングのオーナーとしてワールドRXチーム・オーストリアとともに世界ラリークロス選手権を戦ったこともある。

 2019年のGRCヨーロッパには、すでにハンセン・モータースポーツもまた、ティミー・ハンセンとケビン・ハンセンと共に参戦することを明らかにしている。

 2019年のGRCヨーロッパ・シーズンは、5月上旬にオーストリアのMJP アリーナ・フグラウにおける公式テストで幕を開ける予定だ。