WRC2021/01/18

ヒュンダイ、すべてのイベントで勝利を目指す

(c)Hyundai

 2年連続でマニュファクチュアラー・タイトルを獲得しているヒュンダイ・モータースポーツは、参戦8シーズン目となる今季もチームタイトル3連覇とドライバーズタイトルの獲得を目指してラリー・モンテカルロから始まる新シーズンに挑む。

 ヒュンダイはオイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルがラリー・モンテカルロから始まる2021年シーズン全戦に参戦する。タナクはマルティン・ヤルベオヤとの強力なパートナーシップを継続し、ヌーヴィルは新たに同胞のマルタイン・ウィダーグをコドライバーに迎えてこのイベントを走ることになる。

 ダニ・ソルドとクレイグ・ブリーンが3台目のクルマをシェアする。ソルドはモンテカルロにはコドライバーのカルロス・デル・バリオとともに出走し、その後のイベントにはボルハ・ロサーダとの新たな協力関係を開始する。一方ブリーンのコドライバーはポール・ネーグルがつとめる。

 ヒュンダイi20 WRCクーペは、2020年には、ターマックでもグラベルにおいてもクルーがポディアムや勝利を記録しており、様々なタイプのサーフェイスで競争力を証明している。またすべてが白紙に戻ったところでチームは、2021年もその勢いを保ってマニュファクチュアラー・タイトルのハットトリックを目指して戦う準備はできている。

 2021年は、現行のレギュレーションのもとで競技が行なわれる最後のシーズンであるとともに、新たなタイヤサプライヤーとなるピレリが未知の要素をもたらし、クルーたちにとってはまた新たなる激戦が待ち受ける。チーム代表のアンドレア・アダモは、タイトルをキープしていくためにはシーズンを通じて競争力のあるパッケージを維持することが重要であり、すべてのイベントで勝利とポディアムを獲りに挑戦していくと語っている。

「これまで成し遂げたことについてはもう忘れなければならない、なぜなら過去をあてにすることはできないからね。自分たちの未来はこれから作り上げていかなくてはならない」とアダモは語った。

「2021年のためのレシピはこれまでと変わらない。前のシーズン同様に懸命に仕事を続けていくことが必要だ、そしてしっかりと集中しなければならない」

「新しいピレリタイヤのニュアンスを習得していくのにはある程度時間がかかるし、今後の課題も山積みではあるが、そのすべてにおいて我々は出来る限りのことをやっていくつもりだ。我々は2020年シーズンの後半戦と全く同じアプローチをとることが必要だ。すべてのイベントで勝利を目指して戦わなくてはならない、熾烈な争いが控えている。我々が2021年の目標を達成するたに、我々には非常に強力なクルーを揃っていることは、モータースポーツにおける我々の評判についての証である」