WRC2019/11/19

プジョー、新しい208 Rally4を正式発表

(c)Peugeot

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 プジョー・スポールは、2020年にデビューする新しい208 Rally4を正式に発表した。

 208 Rally4はこれまで450台がカスタマーの元に届けられたプジョー208 R2の後継マシンとなり、これまでR2と呼ばれていたグループは2020年からラリーピラミッドの構造変更にしたがってRally4と改められるため、プジョーはこの新しいマシンを208 Rally4と名付けている。

 208 Rally4は、11月22-23日にスペインで開催されるラリー・コムニダード・デ・マドリッドにおいてERC3ジュニア・チャンピオンのエフレン・ヤレナのドライブによって競技デビューする。また、同じ週末に行われるフランス選手権最終戦ラリー・デュ・ヴァールにおいて展示走行が行われる予定だ。

 208 Rally4に新たに搭載される3気筒1.2リッター・ターボのピュアテック・エンジンは最大馬力208ch/5450rpm、最大トルク290Nm/3000rpmを発生する。サデフ製シーケンシャル式5速ギヤボックス、サスペンションは前後ともマクファーソン・ストラット式、ダンパーはオーリンズを使用する。

 208 Rally4の全長は4052mm、全幅は1738mm、ホイールベースは2553mm、乾燥重量1080 kg、装備を含んだ重量は1240kgと発表されている。

 プジョー・スポールによれば、208 Rally4のFIAホモロゲーションは2020年第1四半期の終わりを予定、注文については2020年1月の初めに66,000ユーロ(税抜き、およそ795万円)で販売開始される。プジョーは、現行の208 R2から買い換えるユーザーやフランスやスペインで開催される208ラリーカップのエントラントに優先して208 Rally4を納車する考えであるという。