WRC2019/11/04

マキネン、オジエのヤリス・テストの噂を否定

(c)Yukari Okamoto/RALLY-X mobile

 トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表であるトミ・マキネンは、今週にもセバスチャン・オジエがトヨタ・ヤリスWRCをテストするという情報を否定した。

 トヨタがこの2年間で飾った11勝のうち10勝を挙げたオイット・タナクがチームを離脱したことで、チームにとって来季のドライバーズラインナップを立て直すことは急務となっており、6度のワールドチャンピオンであるオジエがトヨタに加入すればすべての問題が一気に解決するようにも見える。

 オジエのトヨタ加入の噂は、タナクのチーム離脱が決定的なものとして報じられる以前から囁かれていたが、タナクの移籍によって今後さらに話し合いが一歩前に進むことが期待されており、ドイツメディアは今週にもオジエがヤリスWRCをテストできるようマキネンが準備を指示したと伝えている。

 しかし、彼はこの報道について首を横に振って否定するとともに、トヨタの来季の体制について答えることを避けているものの、強力なチームができると約束している。

「我々はドライバーの交渉については現在の契約を尊重しなければならないし、多くのドライバーと話して適切なタイミングで決定を発表するつもりだ」とマキネンはフィンランドメディアのケスクシ・スオマライネンに向けて語った。

「もちろん来年も両方のタイトルをめざして戦うための強力なチームができると思う」

 トヨタは今季、タナクのほかにヤリ-マティ・ラトバラとクリス・ミークと契約してきたが、二人が来季以降どうなるのかまだはっきりしていない。オジエ以外にもエルフィン・エヴァンスが候補に挙げられているようだが、イベントごとにチーム体制をフレキシブルに変更するために複数のドライバーをスポットで起用するアイディアも検討されているとの情報もある。

 また、トヨタとすでに契約済みと噂されるカッレ・ロヴァンペラとともに来季のフル参戦が検討されている勝田貴元のためにジュニア・チームが結成されることになるかもしれない。