WRC2021/01/12

モンテカルロには最終的に84台がエントリー

(c)Toyota

 モナコ自動車クラブ(ACM)は、110周年記念として1月21〜24日に行われるラリー・モンテカルロの正式なエントリーリストを公開、10台のWRカー、34台のRally2/R5カーを含む84台のマシンが世界ラリー選手権のシーズン開幕戦にエントリーしたことが明らかとなった。エントリーリストのトップには、昨年のワールドチャンピオンのセバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアがリストされ、2年ぶりにカーナンバー1が選手権に帰ってくる。

 トヨタGAZOOレーシングWRTとヒュンダイ・モータースポーツのメンバーは昨年12月の公開された暫定エントリーリストからの変更はない。トヨタはオジエのほか、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラ、勝田貴元という4台のヤリスWRCを投入、ヒュンダイは3台のヒュンダイi20クーペWRCをエントリー、オイット・タナク、ティエリー・ヌーヴィル、ダニエル・ソルドのほか、ピエール-ルイ・ルーベもヒュンダイ2Cコンペティションから4台目のi20クーペWRCで参戦する。ソルドは今季、新しいコドライバーのボルハ・ロサーダとの参戦となると発表しているが、エントリーリストにはカルロス・デル・バリオの名前が記されている。

 Mスポーツ・フォードは、12月の時点では出場するクルーの名前を明らかにしなかったが、テーム・スニネンとガス・グリーンスミスの2台のフィエスタWRCをエントリーしている。スニネンと1年半コンビを組んできたヤルモ・レウティネンがトヨタの首脳陣として移籍したため、スニネンは3シーズンぶりにミッコ・マルックラとのコンビを再開する。

 WRC2には8台のマシンがエントリー、TOKスポーツからはアンドレアス・ミケルセンとマルコ・ブラチアの2台のシュコダ・ファビアRally2エボ、Mスポーツ・フォードのアドリアン・フールモー(フォード・フィエスタRally2)、ヒュンダイ・モータースポーツNのオリヴァー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 R5)、ニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、新しいシトロエンC3 Rally2ではエリック・カミリーとショーン・ジョンストンがエントリーしている。

 プライベーターのためのWRC3には11台がエントリー、ニコラ・シアマン(シトロエンC3 Rally2)、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)らが有力どころとなっている。また、元ヒュンダイ・ワークスのケヴィン・アッブリング(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)と3度のフランスチャンピオンであるヨアン・ボナート(シトロエンC3 Rally2)はWRC3にはエントリーしていないが、Rally2/R5マシンのRC2クラスでの優勝候補になりそうだ。

 FIA RGTカップには7台がエントリー、セデリック・ロベールらの6台のアルピーヌA110ラリーRGT、アバルト124ラリーRGTが1台となっている。