WRC2024/08/01

ラッピ、ロヴァンペラを下してシェイクダウン最速

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(c)Toyota

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 2024年世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドのシェイクダウンが木曜日の朝に行われ、ヒョンデ・モータースポーツのエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 N Rally1)がトップタイムをマークしたが、0.2秒差の2番手にはカッレ・ロヴァンペラ(トヨタGRヤリスRally1)、さらに勝田貴元(トヨタGRヤリスRally1)もチームメイトから0.1秒差の3番手につけている。

 フィンランドのシェイクダウンは木曜日の朝9時から4.12kmのルーヒマキ・ステージで行われている。前夜の雨によってやや湿り気を帯びたコンディションのなかロヴァンペラが1回目の走行ではトップタイムをマーク。ここでは0.4秒差の2番手で続いたラッピは、2回目の走行ではライバルを0.2秒差ながらかわしてトップタイムを奪うことになった。

 ラッピは、ラリー・ラトビアでペースが上がらなかった悔しさを跳ね返し、母国戦での7年ぶりの勝利を狙っているだろう。「前回のラリーでは、フィーリングは問題ないと思っていたので、それはあまり信用できない。他のドライバーが何と言ったかは知らないが、少し滑りやすかった」

 ロヴァンペラは、ホームでの初勝利に向けて全開で臨むつもりだ。「ついにホームラリーに参加できるのは本当にクールなことで、シーズンのハイライトであることは間違いない。簡単なものにはならないだろうし、ここからの結果を待ち望んでいる」

 3番手タイムの勝田は第二のホームともいえるフィンランドでのWRC初勝利に向けて野心を見せるようにルーヒマキの大きなジャンプでスタートを切っている。「ここでは多くのジャンプを跳ぶ必要がある! 滑りやすいところもあるけど、とても楽しい。ロングジャンプが目標だ!」

 前戦のラリー・ラトビアのシェイクダウン・ステージで実験的に使用されたバーチャル・シケインは、フィンランドのシェイクダウンから正式に導入されており、セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリスRally1)は1回目の走行でブレーキの手順の問題からペナルティを受けたが、2回目の走行では勝田から0.1秒差の4番手タイムで続いている。

 5番手にはフィンランドでの表彰台をターゲットに挑むと語るアドリアン・フールモー(フォード・プーマRally1)、6番手にはフィンランドで2度の優勝経験をもつエルフィン・エヴァンス(トヨタGRヤリスRally1)、7番手にはフィンランドで3度の優勝経験をもつオイット・タナク(ヒョンデi20 N Rally1)が続き、8番手には選手権リーダーのティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデi20 N Rally1)がつけている。

 また、母国でのRally1カーデビューに臨むサミ・パヤリ(トヨタGRヤリスRally1)はヌーヴィルから0.1秒差の9番手タイムを叩きだし、グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマRally1)を抑えてみせた。「思わず笑みになるよ。ドライビングをもっとクリーンにし、流れを良くするために努力する必要があるけど、僕たちはとても楽しんでいるし、ラリーでできる最高のことだ。学ぶことはたくさんあるし、競争は激しいし、比較するのはちょっと馬鹿げているけれど、この週末のうちに上達はしていくと思う」

 ラリー・フィンランドは木曜日の夜、恒例となったユヴァスキュラ市街地で行われるハルユ・ステージで19時5分(現地時間)に開幕する。