WRC2020/01/16

ラトバラ、ハンニネンはコドライバーとしても優秀

(c)Toyota

 ユホ・ハンニネンは、来月のラリー・スウェーデンではトヨタ・ヤリスWRCのコクピットに帰ってくるものの、ステアリングからペースノートに持ち替えてヤリ‐マティ・ラトバラのコドライバーを務める。

 トヨタが今季、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラのまったく新しいドライバー体制を敷くことを選択したため、ラトバラは2020年のトヨタのラインナップから外されることになったが、彼は自身のラトバラ・モータースポーツとしてスウェーデンとフィンランドにヤリスWRCで参戦することへの合意をとりつけている。

 ラトバラとハンニネンは、ラトバラが所有するトヨタ・セリカGT-FOUR ST165でこれまでに5戦、ヒストリックイベントに参戦しているが、世界ラリー選手権に一緒に参戦するのは今回が初めてだ。

「ユホはコドライバーとしても非常に優れている」とラトバラは語った。

「彼のペースノートは常に完璧だし、同時に彼自身がドライバーであることも助けになる。彼はまだドライバーとしての感覚を維持していて、僕たちがテストしたとき、このことは常にセットアップ作業の助けとなった」

 ハンニネンは、シュコダ・モータースポーツで2010年にインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ(IRC)、2011年にSWRC(現在のWRC2)、2012年にERCでチャンピオンに輝いているほか、ヒュンダイ・モータースポーツの開発テストを行ったあと1シーズンを戦い、トヨタGAZOOレーシングがWRCに復帰する前に行ったほとんどの開発テストプログラムを担当、2017年にはフルシーズンを戦い、フィンランドでは自己最高位の3位でフィニッシュしている。彼はその後シーズンの終わりにシートを失い、それ以降は開発ドライバーに専念している。