WRC2020/06/26

ラトビアのラリー・リエパーヤ、WRC開催を断念

(c)Rally Liepaja

 ラリー・リエパーヤは、WRCプロモーターとラトビア初の世界ラリー選手権開催について合意に至ることができなかったことを発表した。

 ラリー・リエパーヤがWRCラウンドとして開催される可能性は、8月14〜16日の開催まであまりにも時間がないことから当初から誰もが否定的だったが、WRCプロモーターは新型コロナウイルスの流行によって中断している今年の世界ラリー選手権を一日も早く再開させるべく、話し合いを重ねてきたが、残念ながら合意には至らなかった。

「まず第一に、WRCプロモーターがラリー・リーパーヤをWRCカレンダーに参加する価値のあるイベントとして認めてくれたことに感謝したい。これは、2013年に第1回目のラリー・リーパーヤの開催を実現すべく動きだし、それ以来、私たちがずっと行ってきたことへの大きな証となる」と、ラリー・リエパーヤを主催するRAイベンツのディレクター、ライモンズ・ストロックスは語った。

「この数日間、私たちは素晴らしい仕事をしてきた。私たちはWRCのプロモーターに、私たちとラトビア全体が努力を惜しまず、WRCのような大きなイベントを短期間で開催するためのチャレンジを受け入れることを示した。しかし、様々な理由により、今年の改定されたWRCカレンダーにはラリー・リエパーヤが新たに追加されないことが合意されることになった」

「私たちは、ラトビア政府、ラリー開催都市のリエパーヤ市、パートナー、メディア、そしてラリー愛好家の一人ひとりが示してくれた信頼とサポートに感謝したい。しかし、ラトビアとラリー・リエパーヤにはユニークな機会が与えられたことを忘れてはなりません。私たちは、バルト海でのWRCラリー開催の合意まであと一歩でしたが、それが今後どのようなチャンスにつながるかはまだわからない。我々はいまはこの秋のERCイベントの開催を成功させることに集中していきたい」

 ラリー・リエパーヤはWRCのカレンダー入りを諦めることになったが、ヨーロッパ・ラリー選手権のラウンドとしてのステータスに変更はない。WRCの再開ラウンドは、これによってラトビアの隣国であるエストニアで開催される可能性が高いと考えられている。エストニアのラリー・エストニアとともにベルギーのイープル・ラリー、スイスのラリー・デュ・ヴァレーも世界ラリー選手権カレンダーへの追加候補イベントとしての可能性が検討されている。