WRC2022/05/20

ラリー前会見「クルマに戻ったときは嬉しかった」

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―ティエリー、2連続表彰台を獲得し、現在選手権2位につけています。今季初のグラベルラリーに臨みますが、まず、テストはどうでしたか?そして、2番手出走から何を目指しますか?

ティエリー・ヌーヴィル:「何とも言えない。かなり厳しいコンディションであることがレッキでわかった。もう少し昨年のようなコンディションだったらよかったが、残念ながらそうではなかった。明日は厳しい戦いになりそうだ。それはここに来る前からわかっていた。1番手や2番手で出走するのは決して良いことではない。僕のメインターゲットは、29ポイントをリードしてチャンピオンシップをリードしているカッレだろう。今週末は彼より上の順位を取ることが最大の目標だ」

―2018年にはこのイベントで優勝しています。2番手出走であること、そしてダニ・ソルドだけでなく、2人のセブが戻ってきたことで、今週末、表彰台を達成するのは難しくなるのでしょうか?

ヌーヴィル:「正直なところ、表彰台を獲得するのは厳しいと思う。でも、僕たちは常に信じ続けている。ラリーは長いので、目標を決め、最初から最大限の力を発揮するようにしなければならない。カッレとクレイグより上の順位で表彰台に立つことができればそれは良い結果だが、トップ5に入るのは厳しく大変だと思う。彼ら(セブ)に会えることは嬉しい。このスポーツにとって良いことだ。常にこうであるべきだ。その方が楽しい。彼らが戻ってくるのが良いことであることは間違いない。選手権において彼らが僕の助けとなって大きくポイントを獲得してくれることを楽しみにしている。特にセバスチャン・オジエは有利な出走順につけているので、ダニやエルフィンとともにトップ争いすることになるだろう。僕たちはベストを尽くし、最終的にどこまで行けるか見守りたい。僕にとって重要なのは、このラリーが今季のかなり厳しいラリーの一つだということだ。ポイントを獲得したい。楽しみだ」

―明日はミッドポイント・サービスがなく、タイヤフィッティングゾーンのみとなりますが、その点はいかがでしょうか?

ヌーヴィル:「今年あれだけテストをしてきたのに、イベントに来るたびに何か問題が起きているのは不思議だ。チームは懸命に働いているが、まだすべてがうまくいっているわけではないことは分かっている」

―セブ、おかえりなさい。今年は部分的な参戦ですが、良い出走順につけています。スタートを前にして、どのようなことを考えていますか?

セバスチャン・オジエ:「これだけ厳しいイベントで良い出走順を持てたことに、かなりホッとしている。久しぶりだ。そういうものだからね。ティエリーが言ったように、少し速く走れる後方からのスタートでは何が可能なのかを見極めたい。これらのマシンでグラベルを走ることはまだ初期の段階だ。最初の(グラベル)ラリーなので、信頼性やスピードで分からないことも多く、この週末を予測するのは難しいと思っている。こういうコンディションでは、僕やエルフィン、ダニのようなドライバーが良いチャンスを得ることができるのは事実だ。だから明日は僕たちに何ができるか見てみよう。週末は高い気温が予想される。いろいろなことが起こり得るけど、戻ってこられてうれしいよ」

―ラリー・モンテカルロに参戦した後は、2つのラリーを欠場しました。WRCが恋しくなりましたか。それとも少し時間が空いたことが嬉しかったですか?

オジエ:「僕はまだラリーやチームの天気予報グループにいて、クロアチアからたくさんの写真を受け取っていたので、恋しいとは思わなかった。(家にいられて)とても幸せだと思ったよ。それと同時に、テストでクルマに戻ってきたときは嬉しかった。今のところ、自分の妥協点に満足している。いくつかのラリーを残しつつ、自分の時間も増えた。でも、マシンに乗るのは数カ月ぶりだ。まだ2つ目のラリーだが、急速に進化していることがわかる。出走順がレース序盤のリズムをつかむのに役立つことを期待している」

―今シーズン初のグラベルイベントですが、シェイクダウンにおけるトヨタ・ヤリスのフィーリングはどうですか?またイベント前のテストには満足していますか?

オジエ:「シェイクダウンでは少し苦戦した。どちらにせよ、シェイクダウンはあまり重要ではない。それと同時に、自分自身の努力も必要だ。去年は1番手出走だったので、ずっと苦戦していた。今週末はドライバーとしてもっと上手くなる必要がある。紙の上では、エルフィンの前で良い出走順だ。自分の走りがどうなのか、それがいいのか悪いのか、判断しやすいだろう。優勝争いをするのであれば、スタート直後から速くなければならない」

―他にどのイベントに参戦する予定ですか?

オジエ:「まだ確定していないが、ケニアは可能性は高い。サルディニアは、もうない」

―セブ(ローブ)、モンテカルロでは勝利しましたね。2つのイベントは出場していませんが、それでもあなたは4位につけています。今年最初のグラベルイベントをもっと良いスタート順で走れることを期待していましたか?

セバスチャン・ローブ:「確かに、もっと良いポジションを期待していたよ。まあそれはそういうこと、4番手という走行順はベストなポジションではない。すべてが僕にとっては簡単ではないということだ。久しぶりのラリーだし、テストも1日だけ。今朝はフィーリングを掴むのに苦労していたよ。厳しい週末になる。まあ、WRCに戻って走れるのは嬉しいし、グラベルで走るのもなかなかいいものだ、クルマに乗るのを楽しみながら、ステージの最後には笑顔でいられるようにしたい。できる限り速く走れるようにベストを尽くすよ」

―皆がここに集まっています。非常にコンペティティブな状況ですが、その中の一人として参戦できそうですか?

ローブ:「それはもちろんだ。ポルトガルはいつも楽しんでいるラリーだ。ほとんどがファロで走ってきたけどね。この地域に最後に来たのは2019年だ。この国にはラリーが大好きな人たちがたくさんいる。ステージはとてもいい感じで走っていて面白いし、自分がその中で走ることにワクワクしているよ」

―あなたは2週間前にテストしています。グラベルでのプーマの感触はどうでしたか?シェイクダウンでは3回の走行を行いましたが、クルマには良いフィーリングは得られていますか? Mスポーツ・チームからは特に何かこうしてほしいという要請はありましたか?

ローブ:「僕の戦略は何もない。とにかくフィーリングを得られるようにして、自分のできるベストを尽くすだけだ。1日目は重要になってくることはよく分かっている。初日が悪ければ2日目の走行順が不利になるからね。どうなるかな」

―ところであなたの次のイベントについては?

ローブ:「明日のポルトガルのステージだね! 次はアンダルシアだと思う! たぶんケニアもね」