WRC2023/04/26

ルノー・クリオ Rally3 がFIAホモロゲーション

(c)Renault

 ルノー・クリオ Rally3がFIAホモロゲーションを取得し、世界ラリー選手権をはじめとした選手権に正式に参戦できるようになった。クリオ Rally3は、2021年にデビューしたMスポーツ・ポーランドのフォード・フィエスタRally3に続き、FIAグループRally3のマシンとして正式にホモロゲーションを取得した2台目のマシンとなる。

 ルノーは昨年末に5000kmのテストと開発を完了し、1月にアンドラで同社にとって初の4輪駆動ラリーカーとなるクリオ Rally3を初公開していた。マシンはすでに今月初め、フランス・グラベル選手権の開幕ラウンドであるラリー・テール・デ・コースで初めてイベントに登場し、カンタン・リボーがコースカーとしてドライブした。

 この出場から3週間後、ルノーは4月25日にクリオ Rally3が正式にFIAホモロゲーションを認められたことを発表、早くも来週にヨーロッパ各地で開催されるイベントで正式に競技デビューを果たすことになる。

 クリオRally3は、4気筒1.3リッター16バルブ直噴ターボエンジンをフロントに横置きに搭載し、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを備えた5速ギアボックスを介して最高出力260bhp、最大トルク415Nmを発生する。リアウイングなどの空力については、エンストンにあるアルピーヌF1チームの専門知識と風洞施設を活用して設計されている。

 クリオRally3はすでにカスタマーから40件からオーダーがあり、最初の納車されたマシンのうち来週には5台のマシンがアマチュアドライバーによってフランスのラリー・テール・ド・キャスティンとラリー・ディエップ・ノルマンディで、そしてイタリアのシチリア島で行われる伝説のタルガ・フローリオで競技へのデビューを果たすという。

 クリオRally3は、プライベートチームやドライバーを対象としたマシンとなり、アスファルトバージョンとグラベルバージョンの価格は、フランスでの登録を含み、組み立てと塗装が施された状態で122,000ユーロ(VAT別)となっている。