WRC2024/01/31

ルーベ、新しいコドライバーとゼロからスタート

(c)Pierre-Louis Loubet

 ピエール-ルイ・ルーベは、新しいコドライバーにロリス・パスコーを起用することを発表した。彼はすでに今季はトークスポーツWRTのシュコダ・ファビアRS Rally2でWRC2に参戦することを明らかにしているが、新しいマシンと新しいコドライバーでまさしくゼロからの再スタートを切ることになる。

 23歳のパスコーは、WRCには過去2度の参戦経験しかもたないが、昨年はシャルル・ミュンスター(グレゴワール・ミュンスターの弟)、ステファン・ルフェーブル、ウィリアム・ワグナーらとのコンビでいくつものラリーを走っており、なにより過去2年間にわたってルーベのグラベルクルーのメンバーとして協力関係をもってきた。

「WRC2でのエキサイティングなシーズンに向けて、僕のコドライバーを発表できることをうれしく思う。ロリス・パスコーは、2年間にわたって僕のグラベルクルーのコドライバーを務めてくれていた」とルーベは語った。

「シュコダ・モータースポーツ、トークスポーツ、そしてロリスとともに新しいプロジェクトを立ち上げ、ラリーをスタートすることに勝るものはない。僕らは今週のカタール・ラリーへ向かう」

 ルーベは長きにわたってコンビを組んできたヴァンサン・ランデと2019年にWRC2タイトルに輝いたが、トップカテゴリーでの成績不振に伴いフロリアン・オー-ラボーデット、ランデとのコンビ復帰、ニコラ・ジルスールというベテランとの期待のコンビもラリー・チリでの大きなクラッシュで解散、アルノー・デュナン、バンジャミン・ヴェイヤスとの一度かぎりのコンビも経験しており、パスコーはこの5年間で6人目のコドライバーとなる。

 ルーベとパスコーは今週末のカタール・ラリーでは、地元のナッサー・アル-アッティーヤやマッズ・オストベルグらの強敵を相手に新しいコンビでの挑戦を開始、WRC2については5月のラリー・デ・ポルトガル以降、全7戦への出場が予定されている。