WORLDWIDE2017/12/03

ロッシ、モンツァ3連覇にむけて首位に浮上

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 イタリアのモンツァ・サーキットで行われているモンツァ・ラリーショーは、2日にレグ2が行われ、3回連続優勝を目指すヴァレンティーノ・ロッシ(フォード・フィエスタRS WRC)がトップに立っている。

 金曜日のレグ1を制して波に乗るティエリー・ヌーヴィルとアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20WRC)はオープニングSSでヌーヴィルがベストタイムを奪い、リードを3.8秒に広げることに成功する。しかし、続く45kmのマキシ・グランプリ1のステージでコドライバーを担当しているヌーヴィルがペースノートをロスト、さらにシケインのコーンに接触したことによる5秒のペナルティを課せられたために3.9秒差の4位へと後退してしまう。

 これで首位に浮上したのはロッシ、0.3秒差でPHスポールのシトロエンDS3 WRCを駆る地元のマルコ・ボナノミが続く展開となり、続くSS5パラボリカ・ステージでトップタイムを奪ったボナノミが0.9秒という僅差ながら逆転してトップに立つことになった。

 しかし、最後の33.20kmという長いナイトステージのSS6グランプリ・ステージではふたたびベストタイムを奪ったロッシが0.1秒差で首位を奪い返すことに成功、ラリーリーダーとして明日の最終日を迎えることになった。

「美しいナイトステージだったね。ここで首位を奪回できて満足だよ。でも、ボナノミも0.1秒差だし、彼も諦めないだろうね」とロッシは語った。

「ナイトステージは鈴鹿の8耐で経験しているが、バイクはライトが1つしかないので、本当に見にくくて危険なんだ。でも、今日はたくさんランプをつけたラリーカーなので楽しかった。このステージはラリードライバーよりサーキットのレーサーむけだから、ティエリーとアンドレアスを引き離すことができた。ここは本当のラリーステージではないからね。僕らにとってはOKだった」

 6.4秒差の3位にはヒュンダイ・モータース・イタリア(HMI)のトニー・カイローリ(ヒュンダイi20WRC)が続き、ヌーヴィル/ミケルセン組はカイローリから0.1秒遅れ、首位からは6.5秒遅れの4位で二日目を終えることになった。

「長いステージでティエリーがペースノートをロストしたが、何回も周回したのでルートはだいたいわかっていたので問題ないよ」とミケルセンは語った。「でも、長いステージは本当のスプリントのレースともいえるもので、僕らはベストを尽くしたが、なかなかタイムを縮められずにタイムはやや遅れてしまった。タイヤも最後のほうでは摩耗してしまっていたからね」

 R5クラスは、アンドレア・クルニョーラ(シュコダ・ファビアR5)が初日に続いてリードしているものの、イタリア・チャンピオンのパオロ・アンドレウッチ(プジョー208 T16 R5)が1.7秒差まで迫っている。