WRC2018/02/22

ロドストローム、ジュニアWRC開幕戦で勝利

(c)M-Sport

 ラリー・スウェーデンと併催されたFIAジュニアWRC選手権開幕戦でデニス・ロドストロームが自らの地元での勝利を飾ることとなった。

 フォード・フィエスタR2Tとピレリ・タイヤのワンメイクで争われる2018年のFIAジュニアWRC。その開幕戦は同選手権では初めてウィンターコンディションのスウェーデンで開幕した。

 ラリーベースとなっているトースビーに住んでいるというロドストロームは同郷のエミル・ベルグヴィストを抑えて4日間にわたるスウェーデンとノルウェーの雪の森林道での熾烈なハイスピード・バトルを7.3秒という僅差で制し、シーズンの好スタートを切っている。

 ロドストロームは木曜日夜のナイトステージから先行するものの、ベルグヴィストが金曜日のオープニングSSで首位に立つなど、二人による激しいバトルが繰り広げられることになった。

 ロドストロームはSS3でふたたび首位を奪ったが、終始、ベルグヴィストからの強いプレッシャーにさらされ、二人は13.6秒差で最終日の短いフィナーレに突入することになった。ベルグヴィストが最初の2つのステージを制してその差6.1秒まで迫り、ロドストロームに不安の芽を植え付けていく。

 しかし、ベルグヴィストは最終ステージで3連続ベストタイムの獲得はならず、ロドストロームが彼のフォード・フィエスタR2を、地元のファンが温かく迎える表彰台へ届けることに成功した。

「人生最高の日だ」とロドストロームは語った。「序盤は自分たちのペースで走るだけだったけど、今日は本当に緊張していた。プレッシャーではないかもしれないけど、ずっと何かしらの緊張感があった。WRCの各チームに僕たちの進化とパフォーマンスの前進をしっかりと見せることができていたなら嬉しいよ」

 3位には4分以上の差でドイツ人ユリアス・タンナートが入っている。ラジエーターにダメージを受けた彼のクルマをメカニックたちが前日の夜遅くまで懸命に修理しラリーの続行を可能にしている。

 フランス出身のジャン-バティスト・フランセスキがさらに9.5秒遅れて4位、同じフランスのテリー・フォルブが5位と続き、アイルランドのカルム・ディヴァインが6位に入っている。

 エストニアのケン・トルンはトーントルプのステージでスノーバンクに接触し横転、それまでキープしていた3位のポジションを失うこととなった。

 ジュニアWRC選手権の次戦は4月5日〜8日のツール・ド・コルス。バンピーな地中海のターマック・ステージに舞台を移して開催される。